共想の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

共想2018年製作の映画)

製作国:

上映時間:76分

3.6

監督

「共想」に投稿された感想・評価

かくわ

かくわの感想・評価

3.5
3.11“以後“を生きる2人の想いとすれ違い。
正直、すこしとっつき難いかなぁと思っていましたが、主演の2人が大学生の設定のおかげかそうでもなかったです。

27歳からが人生の本番。大学生はまだ始まってもない。
今30代の自分はなんか分かるようなわからないような。ただすごく印象的。

印象的な絵画が出てくるのですが、俳優兼画家の唐橋充さんによるもの。
そのポスターが欲しいレベル。

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松本CINEMAセレクト
上映後アフタートーク
篠崎誠監督登壇

3作品の3つ目に当たる作品(当日は1本目に上映)で、それを踏まえたキャスティングの経緯や、コロナ渦にある今に思う事や見かた・見え方について語られました。

劇中で「2017年3月11日」と出てくるシーンは実際にその日に撮影したそうです。

監督や大学関係者しか観たことがないという、本作の元になった短編映画『「夜の影」のためのノート』(37分)も特別に上映されました。
主演の2人は同じ方で本作が76分であるため、短編というよりは凝縮されたような印象。
舞台はやや狭いが印象的なシーンはそのままで骨子は変わらず。

篠崎誠特集ということで、3.11を題材とした3作品を一挙上映。
『共想』
『SHARING』
『あれから』

それぞれがなんらかの形で繋がっていて、いつか三作品のキャストを一同に集めた作品を作ってみたい考えがあるそうです。

2020-220-101
2020/01/11 アテネフランセ文化センター 篠崎誠監督作品3本連続上映
たうら

たうらの感想・評価

3.4
私は世界観に完全に入り込めなかったので理解しきれなかった部分が多い。
しかし主人公2人の振る舞いや話し方などの演出はとても好きだった。
am

amの感想・評価

-
3.11を境になぜだかギクシャクし始めてしまった親友同士の女の子。地震の揺れと共に断層のごとく食い違ってしまった二人の関係が、"あの日のあの場所"をやり直す事で静かに治癒されていく。
渡しそびれていたプレゼントの内容に思わず泣いてしまった。

と書くと普通にハートフルな友情物語に見えるけど、薄っすらと不安を煽るような観念的な描写が多くを占めていて、なんならホラーっぽくすらある。
向かいの校舎の窓からこっちを見ている沢山のタマコが… のシーンはトラウマ級に怖かったし実際劇場の座席で小さく飛び上がってしまった。
『SHARING』同様、安易に「ホラー」カテゴリーに入れられないけれど確実に恐怖のツボを突いてくるような不思議な表現が上手い監督だなぁ。

冒頭の、真っ赤な服で不安げに廊下を移動するタマコの夢は黒沢清の『降霊』に出てくるファミレスの幽霊を思い出した。
あの幽霊も、自分が幽霊である事に気付いていなかったのかもしれない。
keecolico

keecolicoの感想・評価

4.3
篠崎誠監督「意識せずとも時代が映る。ドキュメンタリーのようにフィクションを、フィクションのようにドキュメンタリーを撮ってしまう」と。

それらと、言葉に出来ない、繋がる…、あぁこういう、そう、この感覚!というのが溶け合い、映像に、映画になっている凄さ!溜息…。

3.11、を東京で体験したとき中学生だった、幼なじみのふたり。ひとりはその日が誕生日、だったが、もうひとりは「おめでとう」と言えないまま6年が経ち、同じ大学内で、なんとなく離れて行動している。でも、互いにそうとは知らず、ふと同じ想いを、同じ瞬間に、共有しているのだった。

映画内で引用される詩は、お嬢様が小学生のとき書いたという。凄くイイです。

篠崎誠監督作品上映会にて、
監督の大学時代の8mm『ハメルンの笛吹き』〜『おかえり』、そしてこの『共想』、35年をこえて、同じ丘が登場。
窓のシーン。
丘(特に登るところ)の撮り方は前二作の方が好きだった。
やっぱり死ぬ時は一人

震災の後の空気を思い出したし、今もそれは続いていることを認識した

【一番好きなシーン】
兵藤さん
「もうこれを観る前には戻れない」といった類の紋切り型を口にすることすら憚られるような、とにかく今しがた自分は何かを観た、観てしまったと言うことしか出来ない
梅酒

梅酒の感想・評価

4.2
篠崎誠監督作品3本連続上映にて
2本目


2回目→2020.07.04
311という体験が全てを文字通り揺らがせる。
問いを常に持ちながら生きる。
自分が他人の境界線が、そして現実と夢の境界線が。
同体験が全てをshareさせながらズレていく。あれから人々は変わらなければならない。しかし、無ければ共想してたのだろうか。
決まりまくったショットと照明が見事だった。
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