海辺の映画館―キネマの玉手箱の作品情報・感想・評価 - 3ページ目

海辺の映画館―キネマの玉手箱2019年製作の映画)

製作国:

上映時間:179分

3.9

あらすじ

「海辺の映画館―キネマの玉手箱」に投稿された感想・評価

東京国際映画祭で鑑賞しました。

内容が盛り沢山で、一回観ただけでは消化不良!
常盤貴子さんが舞台挨拶で仰っていましたが、まさに走馬灯のように目眩くストーリー。

映画の内容としてより、大林宣彦監督が、使命感ともとれる戦争に強烈に反対している、そして、いかに映画を愛しているか、というのが、ビンビンに伝わってくる作品でした。

脇を固める俳優陣も豪華!

舞台挨拶でもしゃべり通し、そして、この長編を撮られるエネルギーを持ち続けていらっしゃる大林監督に拍手!

まさに特別功労賞!

今の時代に必要な作品だと思います。
Gaumont

Gaumontの感想・評価

1.2
長い(3時間近い)、クドイ(特に前半)、ヒロインが可愛くない(過去錚々たる大林ヒロインに比べ)、ベタなオマージュが滑ってる(大林作品らしさ?)等々思うところありますが…

映画だから出来る時代時間を遊び飛び回る自由さ、古今東西の映画と芸術への愛、そして何より大林監督が楽しんでる感じが伝わってきました。
しっかし戦争映画オールナイト、まさか戊辰戦争(会津側)からですか驚き。まぁ日清日露は戦勝ですし時代劇もしたかったんでしょね。懐かしい顔がたーくさん出てくるのも楽しいかったです。
大林監督!
まだまだ映画で遊んでください、吉本以外にもNetflix、WOWOW、キノフィルム…金づるはまだまだあるし(笑
次回作を待ってますよ〜。
なるき

なるきの感想・評価

5.0
東京国際映画祭にて「海辺の映画館 キネマの玉手箱」鑑賞してきました。

映画とは仰天させなくちゃいけない。
作る度に若返っていく大林監督の心意気がビンビン伝わる、まさしく玉手箱のような仕掛けまみれの3時間。

とにかく情報量が過多で延々と誰かが喋っている状態。
キャラクターも時代、生死、劇中劇の境界を越えて、混沌で、
多幸感溢れるオープニング、超楽しいミュージカル、過去作のセルフオマージュ、反戦のメッセージもより身近に感じた。
「この空の花」「野のななのか」「花筐」
と続く大林反戦混沌映画シリーズの中でも一番明るく楽しい。

そして大林作品にはあまりないトンでもなラスト。
このラストは、ふかふかの観客席で圧倒された!と言うだけのような人間に、喝を入れるように終わる。
僕が観たかったラストというのは、実はこの先、僕が行動した後に待ってるのかもしれない!
観客席から立って、映画館の外に出て、次は行動しよう。

驚きっぱなしで本当に感動しました!!!
ありがとう、大林さん!!!!

大林さんにはまだ死んで欲しくないです!!!!
andhyphen

andhyphenの感想・評価

4.2
東京国際映画祭にて。ワールドプレミア。

「映像の魔術師」大林宣彦監督の最新作。監督、御歳81歳にしてまだまだ意気軒昂である。こんな映画が撮れるのか...。観終わったあとの衝撃がまだ取れない。
179分、圧倒的な情報量でこちらをなぎ倒してくる。監督の嵐のような心象風景と、反戦への強い誓い、そして現代の私たちへの警鐘というメッセージが目眩く展開される様。
映画純文学と称されたこの映画に満ちるもの。中原中也の詩に彩られながら、時代と場所を縦横無尽に駆け回り、映画史と戦争史が描かれる。
舞台は尾道。大林監督にとっては約20年ぶりの尾道映画である。今夜限りで閉館する映画館のオールナイト上映にやってきた3人の青年が映画の中に巻き込まれ、文字通り戦争を「体験」していく。
映像の作り方は極めて自主映画的である。VFX周りのチープさを燦然と輝かすことのできる映画監督、それが大林宣彦。笑ってしまうようなチープな映像と、圧倒的な風景と、役を生きる役者たちが渾然一体として、あまりにもカオス。それに加えて、画面内の情報量がこちらの処理能力を超えそうなくらい迫ってくる。ナレーションとテロップが多用されるのも情報量の多さゆえだろうか。
そして常に向けられる「普通の人びと」への視線と強い反戦の誓い。若者たちは会津から満洲から広島、果ては巌流島まで。そして維新前後からWWⅡまでの戦場や市井を駆け巡り、観客から「自分ごと」に直面させられる。斬られれば血も出る。虚構ではないこの世界を、映画で学び取りながら、さあこれからどうするのか。と明確に問いかけている作品でもある。
翻弄されながらも鑑賞中、観賞後も何故だか涙が止まらなかった。具体的に何というより、何もかもに心を揺さぶられてしまった。咀嚼するのにまだ時間がかかりそうだが、発せられる強い思いは確実に伝えてもらった気がする。また新たな映画が生まれた。
キャストも隅々まで豪華である。主要人物の瑞々しさとベテランの安定感のバランス。だいぶ見つけられてない方が居そうである...。
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