1917 命をかけた伝令の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「1917 命をかけた伝令」に投稿された感想・評価

全編ワンカット撮影!って賞レース狙いのイロモノかなーと思ってましたが流石のディーキンス、最高。

冒頭、画面に映される二人の主人公はどちらもめちゃくちゃ弱そうで、実際にノロマで間抜けで弱いモブキャラのような主人公達。
最初はどちらが主役かすらわからないし、スター俳優でもないからこそいつ死ぬかわからない戦場のリアルな緊張感が伝わる。

そこから啓示、イニシエーションを経てからの疾走のエモさたるや。
戦争映画というより戦場映画。ひとりの人間の戦場体験を通して詠われた詩篇でした。

戦争映画はそこまで観てきてないですが、こんなに詩的で美しい戦争映画は初めて観た。

究極的にリアリズムと詩情を追求した戦争体験の最後に、カンバーバッチの登場。
あぁこれは映画なのだとホッとする装置にはなっているが、要らない気もした。

映画の最後によくある「◯◯に捧ぐ」ってやつ、パシリムの本多猪四郎以来に震えた。
Pepe

Pepeの感想・評価

4.3
Arclight Hollywoodにて鑑賞。

まさに《フィルムメイキングの偉業》

アシスタントカメラ(撮影助手)として働く自分からすると「これはすごい!」としか言えない映画です。
全編ワンカット撮影…ではなく、もちろんいたるところにカットは隠してある。
しかし隠すのがうまい!笑
『007 スペクター』もオープニングにワンカットを使っているが正直カットを隠すのが下手でバレバレであるが
この映画はとてもうまく隠している。

正直映画が全編ワンカットのような 
ある意味ギミックを使うと
なぜそれを使うのか?と疑問に思ってしまう。もしそれが話題作りのためにやっているのならすごいとは思わないし、
所詮金儲けのためにやってることだけれども
この映画は全編ワンカットでなければならなかった映画だと思う。

ストーリーはとてもシンプル。

若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクの2人が、兄を含めた最前線にいる仲間1600人の命を救うべく、重要な命令を一刻も早く伝達するため、さまざまな危険が待ち受ける敵陣に身を投じて駆け抜けていく

とてもシンプルで登場人物も少ないが
この映画の重大要素は
キャラクターと共にこの映画に入り込む
ということで、このワンカット撮影だからまるでそこにいるような気分だ。

撮影監督のロジャーディーキンスは
この世でトップの撮影監督として知られているが、結構過去の作品を観ると、カメラよりはライティング(照明)よりの撮影監督だと思っていたがこれで彼はなんでもできると確信した。
どうしても全編ワンカット撮影にすると無駄なフレームなどがあるのだけれど
彼のフレーミングは無駄のない美しいものだった。


この映画の絶頂は
閃光弾が夜の空に舞う中
荒廃した町を主人公が駆け巡るシーン
だと思う。
あのシーンのカメラワークそして何より
照明は今年1の撮影技術だと思う。
是非見て欲しい。

戦争映画としては
とても『ダンケルク』に似ている。
例えば『プライベート・ライアン』は
感情的なドラマが主で、キャラクターが深く掘り下げられる戦争映画だけれども最初の20分のノルマンディ上陸シーンのような撮影技術も素晴らしく
どちらも兼ね揃えた戦争映画
(とはいえ少しドラマチック過ぎるところもあると思うが)

逆に『フューリー』
のような戦争映画は撮影技術に関しては特に目新しいものはなく
普通のドラマに仕上がってる戦争映画もある。
そんな中今作は『ダンケルク』と似て
感情的なドラマやキャラクターを掘り下げるよりも
撮影技術を駆使してまるでその場にいるような感覚で戦争の惨さを伝える
《体験型》戦争映画だと思う。

ただただ素晴らしいの一言。

このレビューはネタバレを含みます

2020-12
主人公を執拗に追うカメラはいつしか本当に自分の視点と錯覚させられて、苦しかった。
スクリーンの上下幅足りてないと思わされるシーンが度々あって、脳内IMAX変換してました。
前線で、すごく恐ろしいはずの大火が曲もマッチしているせいか美しくも見えてしまった。あと、ポエティックな場面が多々あって、そういえば戦争と詩に関してはあまり勉強してこなかったなぁと考えながら鑑賞。戦時中の歌や詩の役割はとても大きいのだなぁと。
戦争の映画をあまり出向いて映画館で観ることはないのだけど、同僚に誘われたので半分いやいやな気持ちで観に行ったものの。

戦争の映画とは思えないほどの見易さ。映画の良いポイントをほとんどつかんでいる。IMAXで観たこともあり臨場感は200満点、ワンカットの使い方も良かった。序盤のカメラワークやライティングなど、造り込みがすごくて超引きこまれました。

あと、ジョージマッケイ、超いいな。
戦争映画は「映画を見る」じゃなくて事実を淡々と流して「体験する」感覚に近い作品の方が個人的には好みで良かった ワンカットの没入感と映像から漂う死臭がエグい
NY103
桜が魅せる束の間の希望。小道具になりきっている数多の遺体が戦争の虚しさをひしひしと伝え、計算され尽くされた画に平和な現実を実感する
歴史に無知すぎてな…戦地フランスはイギリスと連合国くらいは最低限知っておくべきだった
K

Kの感想・評価

-
ノーマンズランドで、束の間の生き生きとした瞬間と人間が死体に変貌していく瞬間が、残酷にもワンカットで繋がる。全編常に漂い続ける死臭とサスペンス。
『マッドマックス FR』『ゼロ・グラビティ』から始まるテン年代映画の映像技術と"体験性"に重きを置く話法、その集大成のようなロードムービーであると同時に、主演2人に支えられた"役者の映画"であることに感動した。
間違いなくP・ジャクソン『彼らは生きていた (They Shall Not Grow Old)』以降の戦争映画でもある。冒頭からいつ何が起こるかわからない緊張感の中で描かれる、日常に根ざした会話劇が最高に魅力的。そしてロジャー・ディーキンスの撮影は、主人公が"死"に近づくほど、よりダイナミックに、より美しくなる。映画的な疾走シーンはしばらく忘れることが出来ないと思う。
UGK

UGKの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

香港にて鑑賞

長いワンカットでの連続したシーンは個人的はあんまり好きじゃなかったかなー。臨場感はあるんだけどなんかFPSゲームやってるみたいな感覚に落ちた。特に暗闇のシーンとか無理あるやろっていう玉の避け方。

最後の横断シーンはかっこよかった。

カンバーバッチとかコリンファースとかGOTの長兄の合計出演時間5分なかったんじゃ、、、贅沢、、、、
み

みの感想・評価

3.7
・迫力ある映像が中心の映画なので劇場でみるべき
・ワンカット風の構成に拍手
・そこでそんな壮大な音楽いる?っていう場面がたまにあった 
・ふつーに音でビビる
・メッセージ性はあんまりない…でも戦争映画にメッセージ性求めるのがダメな気もする
・主人公どんどんかっこよくなる
・ちょい役の英国イケおじ俳優たちがめっちゃいい…ベネディクトカンバーバッチ一瞬すぎてガーン
・舞台裏見るとなんか頑張ったねと認めざるを得なくなる