大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─の作品情報・感想・評価

「大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─」に投稿された感想・評価

mashu

mashuの感想・評価

3.9
正しい優しいであれ。沖縄は正しい優しいであれ。
こんなに感情にストレートに生きてる人を見ると痛々しい。でもアーティストとしてそのままでいてほしい。伝え続けてほしい。
もののけ姫の話も素直な感情がすごい。

揺れるカメラで、Coccoの言葉が不器用にまっすぐ伝わってくる。

どうしてこんな子供みたいな無邪気さで生きていけるのだろう?

手紙を燃やすCoccoが印象的。
誰かのつらさをいちいち感じて引き受けていたら身がもたなくなってしまうから、我々はそれらを他人事として線引きして遮断したり色んな理由をつけて感覚を閉じたりすることで自分の神経とかを守っている(正しいとか悪いとかは置いておいて)のだと思うのだが、その部分におけるこの人の痛々しい程の無防備さはいったい何なのだろう。人間への愛の深さと。
ro

roの感想・評価

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もちろんCoccoの映画だけどCoccoを通して見るオキナワの映画でもあった。ライブで青森の人たちに謝るシーンが印象に残ってる。
ゆり

ゆりの感想・評価

5.0
泣きながら喋ったりうたったりするCoccoをみて泣かないわけがない
もののけ姫の話よかった。お花咲いた方がいいね
是枝裕和監督作品、という部分はよくわからなかった。
ドキュメンタリーとして、特に「映画」としてのドキュメンタリーとしては被写体への定点観測という趣が強くて、監督が被写体に対してアクションを起こしていく原一男的なものではなかった。

逆にフィクションの世界で、塚本晋也監督の「KOTOKO」の方が、フィクションを通じたアクションドキュメンタリーだったと思う。

それに比べて、まさに被写体として中心に動き回るCoccoの身体と言葉の豊かさ。
音楽の力強さ。
それら全てが、画面の中で語りまくる。

しかしラストシーン。
ファンからの手紙を燃やす炎の中で、自分の髪を切り火の中に放り込むシーンだけ…意味深に、初期是枝作品のワンシーンかのようなフィクショナルな描写が入る。
忘れないために燃やしてしまう。

なんとも映画的な心地よいシーンのあと。

字幕に出てくるのは現実とCoccoを巡る「ドキュメント」の羅列…あぁ…現実は忙しなく苦い。

そして、このドキュメンタリーは2008年。震災前の物語だ。それがさらにズンと響く。
Lisa

Lisaの感想・評価

3.4
是枝さんの本に「とにかく感動してずっとカメラを回してしまった(うろ覚え)」と書いていた。
30分以上寝てたのであんま分かんなかったけど、もものけ姫の話はむちゃくちゃ良い話やなぁと思った…レビューみると同じ感想持った方がたくさんいてなんだか安心。ずーっとのびのびしてて、是枝さんにすごく安心感抱いてるように見えた。
0naiii

0naiiiの感想・評価

5.0
ずっとすきだったCoccoをもっとすきになった。なんで今まで観なかったんだろう。

沖縄基地問題。六ヶ所村問題。戦争。
いっぱい背負ってきたんだ。
人にはゆっくりでって言うのに、自分は焦っちゃう。そんなちぐはぐなところが人間らしくって、愛らしい人。


必死でメモしたことばたち。

“なくすものも守れないものもいっぱいあるけどそれでも それでもやっていこうと思うから”

“分かってるんだけど
自分が全部できるわけじゃないってのは
スーパーマンとかじゃないしな
分かってるけど、、、
なんとかしたいことがいっぱいあるし、だけどできない”

“生きたくても生きられない人たちを
見てきて 出会って 見送って
そういうのも全部引き受けて
生きなきゃいけない理由が増えてくる”
mas

masの感想・評価

3.4
見たのが前すぎて忘れてしまった…。でも印象に残っているからよかったんだと思う。ドキュメンタリーも撮るんだ。
ディー

ディーの感想・評価

4.8
是枝監督は、フィルターを通さない。

そこにあるものを、その人物が考える事を、偽りなく、監督の視点のフィルターではなく、徹底的な第三者としての視点で映しながら、しかし執拗な程に物事や人物の内面を映し出す。

故に、この映画は究極のドキュメンタリーであり、coccoという人物に触れる上で、これ以上になく感情や想いが流れ込んでくる作品であった。


coccoの事を書くと、この映画を見るまで、彼女の存在を知らなかった。
細い腕に、黒かりんとう、沖縄特有の言い回しとユーモア。
異質な人物である事に気付くまでにはそう時間はかからない。
ただし、彼女の歌声は、どうして、これ程までに自分の心を揺さぶるのかと、甚だ不思議であった。
しかしそれは、多くの人の想い、この世界の悲しさを抱えながらも、希望の唄を歌うあの声、たった一つの感情で言い表す事のできない美しさが成すものであろうと思った。

そしてもう一つ、希望の裏に存在する怒りの声。

六ヶ所村、辺野古米軍基地、この映画に出てこない国内外を隔てない全ての場所。
社会のどこかで苦しんでいる人がいる。
その存在を我々は無視してはいけない。
私は過去に、沖縄に基地があるのは当たり前の事で、仕方の無い事だと考えていたことがある。
きっとそれは大きな間違いであった。
自分の考えの甘さや、そこに人の命や想いが存在した事を見ようとしなかった自分が情けなくて、悔しくて、涙が止まらなかった。

きっと自分は出会うべくしてこの映画に出会ったのだと思う。
素晴らしい映画だった。
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