雨月物語に投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『雨月物語』に投稿された感想・評価

3.7
村で器を焼く→都に売りに行く→幽霊屋敷と、意外に幽霊が出てくるのが遅い。男たちが屋敷でエンジョイ、戦で活躍している間に妻はレイプされる。救いはないのか。3人で船に乗っているシーンが印象的。

「今あなたがやっとあたしの思うお方になってくだすった、とそう思った時あたしはもうこの世の人ではなくなったのです。これが世の中というものでしょうねぇ」

初・溝口健二。能の幽玄さったら、底知らずやね〜…

>>続きを読む
はな
4.0
怖い!
下手なホラー映画より何倍も怖かった。
白黒映画ならではの映像美も相まって、鳥肌やばかった。
3.2

幻想を描く時にカットを使ったデクパージュを用いることなく、ワンカットで捉えることによってよりリアルに感じることができると、理論的には考えるが、それは役者を退出させるまでの時間稼ぎが逆にテンポを悪くす…

>>続きを読む
3.9
雨月物語の翻案、面白い。盛者必衰の感じとか霊的なものと現実とが混交する感覚とかすごい、男性登場人物がひどいとはいえ、結末部なんかは感動的
りと
3.8
お金はいいから、一緒にいてほしいとあんなに言っていたのに。

金や出世に目が眩み自分にとって大事なものを見失った人々の話。

幻想に囚われる感覚の視覚化。
3.5
おとぎ話のような話だったけど、面白くは観た。最後の長回しのシーンは驚いた。映像の美しさなど、より深く味わうために他の溝口作品も見てみようと思った。

強者どもの野心が渦巻く戦国の世。金のために、功名のために今ある幸せを顧みることなく、身勝手なまでに危ない橋を渡っていく男たちの愚かさと、それに振り回されるしかない女性たちの悲哀と。夢とうつつ。その境…

>>続きを読む
ガ
3.9
現実の峻烈な厳しさと、それに抗うように男たちが求める金、名声、夢幻的ななにか。
程度や生き死に有無は違えど、この構造は普遍的なものなのかもしれん。
目を背けてはならない物事を捉え直そう。
日本版サンライズ

ただただ偶然なのに、同じタイミングに観た2本の映画の内容と描き方がピタリと重なると驚きを隠せない。

あなたにおすすめの記事