たとえば、ニューヨークを舞台とした映画を観るたびに、蒸気が立ち昇るスモーキーな映像を目にすることになり、それだけで映画としての何かになっていることについて、どこか立ち止まるところがある。
また、パ…
完成度高い!変化球かと思いきや方言以外の溝口要素はほぼ全て入った上、他の作品では描かれない“その後”(本作では男性が真面目に働き出す、女性がついに死んでしまうなど)も描かれている。
ただ、いつもより…
昭和28年の映画が4Kデジタル修復版でこのように美しく…
非の打ち所がない大傑作。感動のため息。邦画は古い方が好きと改めて思いました。
黒澤明監督の『羅生門』と並ぶ傑作です。
比較するとこちらは…
溝口健二監督作品。
大金を稼ぐため、陶器を作っては街に売りに行く源十郎。
侍になって出世を夢見る弟の藤兵衛。
2人ともそれぞれの妻を蔑ろにし、やがて妻の大切さを知ることとなる。
自分の本当に大切…
霧の中を船がいくシーンが綺麗。
演技の硬さも良い。
嘘をつくときは、それが嘘であることを明示せねば空虚になる。
この映画は、霧のシーンで、見るからにそこから虚構が混ざっていくことを明示する。その姿…