マルコ・ベロッキオは、イタリア近代史の闇を、ひとつのアパートの密室に凝縮してみせた。
1978年、極左武装組織「赤い旅団」による元首相アルド・モーロ誘拐事件。
その内側にいた若き女性テロリストの視線…
ベロッキオが『夜の外側』でも描いた、赤い旅団によるアルド・モーロ元首相誘拐事件を、旅団側の一人の女性の視点に絞った話
モーロを一方的に覗き見、かつ外界と断絶されたアパートの中、状況に変化が無いまま、…
夜の外側を先に観たからかこっちはめちゃくちゃ短く感じた。そりゃ240分(⁉︎)も短いし当たり前か。もしアルド・モーロが生きてたら、、、のシーンはこっちの方がよかった。
あと赤い旅団のマークが描かれ…
覗くってこんなにもドキドキすることだったっけ。
ベロッキオは映画の本質というか、映画の見せ方を掴んでいるような監督である。
ヒッチコックトリュフォーの映画術ではないが、今存命の監督で画面の運動をどう…
当事者の一人称を単純な感情に落とし込まずに、しかも感覚的に一瞬で理解させるベロッキオの感性がかなり色濃く表れている作品だったように思います。
正直ピンク・フライドが一役どころではないくらい買ってい…
このレビューはネタバレを含みます
イタリアの元首相アルドモーロの誘拐から殺害までの55日間を、新作を外側とするなら内側から描いた作品。モーロはアパートの一室の中にある隠し部屋に監禁されていて、扉には覗き穴がある。もうひとつの覗き穴は…
>>続きを読む70年代の武装闘争組織「赤い旅団」による、ときの与党のモーロ党首誘拐事件を、ときにリアルに、ときに寓話的に描いた、ベロッキオの紛れもない傑作。モーロ役をはじめとした役者陣とタイトな演出が素晴らしい。…
>>続きを読むベロッキオ監督340分の新作『夜の外側』を観る前に予習として観た。ベロッキオ監督作品を観るのははじめてです。圧巻でした……
この作品がモーロ元首相誘拐事件をテロリストの視点から、一人の視点から描い…