原作を読んだので映画も観ました。
配役や構成、衣装に建物と原作へのリスペクトがかなり感じられて感動しました。
特に華子は原作のイメージそのもので驚きました。
原作だと、みきと幸一郎の関係が明るみに…
階級と幸福は比例しないし、かといって、誰にでもいい日悪い日があるという当たり前のことを美紀は教えてくれた。
「今日何があったかを話せる人がいるっていうことは普通じゃない」(うろ覚え)という言葉も…
撮影と美術、衣装に品があって素晴らしく、うっとりしてしまう。
現代の貴族と庶民、地方と東京の分断がうまく描かれていて、社会学入門の教材レベル。ホテルでの雛人形のチケットのくだりなど、ものすごく面白い…
どこで生まれたって最高って日もあれば泣きたくなる日もあるよ。でもその日、何があったか話せる人がいるだけで、とりあえずは十分なんじゃない?旦那さんでも友達でも。そういう人って、案外、出会えないから。
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©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会