淡々とした描写の先で、鈍色(にびいろ)のような痛切さを残す作品だった。
同時多発的に、記憶喪失を起こす奇病が蔓延する世界。しかし、いわゆるパニックものとは真逆の世界像が立ち上げられており、風邪かイ…
記憶喪失がパンデミック化しつつある世界では、社会が体面を保つために事態はシステム化されていく。回復の見込みがなくても人道的な意味で回復プログラムは組まれ、用意された「ありそうな人生の記憶」をポラロイ…
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かけがえないものを失くし深い悲しみから記憶塞いでしまった男がいた 。彼は全ての思い出までバスの中で失くした様からストーリーがはじまる。病院に運びこまれ、記憶喪失の改善プログラム…
落ち着いた色彩で淡々とした日常が描かれて、クスッと笑える心地よい映画だと思いながら観ていたら、最後は静かな悲しみと希望がにじんでくる。あの時主人公はどんな気持ちで行動していたのかと、もう一度最初から…
>>続きを読む©2020 Boo Productions and Lava Films