この作品を高級な料理名にしたら
「ギリシャ神話 パゾリーニ風 〜異国のテイストをちりばめて〜」ですかねw
紛れもないパゾリーニ自身の物語。
衣装や音楽、建築など、各国の文化がごちゃ混ぜなのに統一…
見渡す限りの岩石砂漠に険しい傾斜の山。烏が群がる野垂れた肉塊。首を吊るされて揺れる。鉄板を打ちつける鐘。太陽の逆光を突然叫びながら疾走。体重を乗せて刺す。笛と太鼓の響きを歩いていく。短調の弦楽。沈黙…
>>続きを読む『エル・トポ』とか『サテリコン』とか似たような雰囲気の史劇は沢山あるが、どちらかと言うと本作は正攻法な『黒いオルフェ』に似た味わい。現代と古代文明をリンクさせる手法が当時流行っていたのかね?
エデ…
現代のボローニャと古代ギリシャを行き来するオイディプス王の物語かと思いきや…パゾリーニ自身の父との物語を重ねていたとは。
ギリシャ悲劇の中でもその悲痛な話を記憶しているオイディプス王を、パゾリーニ…
個人的には大学の卒業論文で研究対象にした作品で、冗談無しに100回は観た。
観れば観るほどこの映画がいかに繊細で危なっかしいバランスの上に成り立っているのかがよく分かる。さながらオイディプス自身の…