三つの会話劇によるオムニバス作品
大傑作!!濱口監督はこんな事も出来るのねという嬉しい驚き。この作品で濱口監督は良い意味である種の俗っぽさを獲得したのではないか。所謂「シネフィル」に好かれがちでライ…
2話目。教授が小説について、中盤に過激な描写を入れると読者が最後まで読んでくれるといった趣旨の説明がなされていたが、これが観客体験としてもまったくその通りであった。
官能的な朗読を恍惚と聴き入ってい…
偶然と想像にある哀愁。
はっきりといってあらすじとして言語するとオムニバス三話それぞれ酷いものだ。すべてボタンのかけ違えた人と人との話で、とんまであるとまとめるこができてしまう。
だが、こ…
人間は知性とか感情を以って賢く何でも分かっているような気がしてしまう生き物だけど、世界は案外うまく回っていて、都合よく偶然を信じたり信じなかったりしているだけかもしれない。
淡々とした会話から、無…
人間の面白さとは、会話の面白さであり、それはどんなエンタメの面白さにも勝るものだと、この映画を観てそう思った。
とにかく会話がとてつもなく面白い。
一般的に、映画内で起こる偶然は、物語的には必然にな…
人間の妙にいやらしく弱い部分がミシミシと伝わる。ボタンの掛け違いのまま、良くも悪くも生活が進んでしまう感じ。人生って面白いよねって思えた。
短編で音楽も良くて、このあとどうなっちゃうのかしら…と余韻…
©︎ 2021 NEOPA / Fictive