このレビューはネタバレを含みます
1970年代半ばまでフランスでは中絶が合法化されなかったという事実は、現代の感覚からするとやはり衝撃的だ。
これも男性中心の社会構造の弊害なのだろう。
女性を妊娠させてしまう責任は男性にあるはずなの…
こんなに観ていて痛さを感じる映画は久しぶり。何度も悲鳴が出そうだった。
フランスで人工妊娠中絶が合法になったのが1975年だそうで、自分が産まれた頃は、まだ女性に選択肢がなかったという事に衝撃を受…
マリアンヌは必死だった。選択肢はない。一刻も早く。
いずれは欲しいもの、だけど今じゃない。
マリアンヌの強い葛藤と、身体にかかる大きな負担が焦燥感をもって伝わってくる。
誰かや何かを責める映…
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当時のフランスで映画のような状況に陥った 主人公 のストレスは想像を絶する。原作者のアニー・エルノーがノーベル賞受賞したのも頷ける。個人的な話でありながら、こういう状況にある女性は世界中に 今も山ほ…
>>続きを読む中絶が法的にも倫理的にも禁忌となっていた一昔前のフランス。
予定外の妊娠を翻弄される女性アンヌの行動を、とても丁寧に、かつ生々しく描いた作品。
時代は違えど、中絶に一定の理解を示すようになった現代…
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ものすごい映画。公開当時、話題になっていたのでクリップはしてたけど、内容については見るまで知らなかった。
中絶の話。自己決定権の話。
内容もすごいが撮り方もすごい。
主人公のアップばかり。まさに鑑…
これは男女で感じるものが違うかな。
アンヌが妊娠してるとわかった時、「不公平だ」ってボソッと言うシーンがあるけど、まさにその通り。「女性には選択権が無いのだから」と言う医者の言葉も、悲しいかな、そ…
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壮絶。重たい。優秀な高校生、少し背伸びもしてみたい年頃。ノリで初体験、予期せぬ妊娠。時代はまだガチガチの時代、教会の価値観が浸透した田舎のこと。中絶は地獄に堕ちると信じて疑わないバカな世界。本人のこ…
>>続きを読むこれどの国の映画だ。すごかったなぁ。
子供ができてしまったら、堕胎は基本できなくて、育てるしかない。そういう国。もちろん学生でいることも、学び続けることもできない。
本作ではレイプされたとかじゃな…
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