私は白鳥の作品情報・感想・評価

私は白鳥2021年製作の映画)

上映日:2021年11月27日

製作国:

上映時間:104分

ナレーション

主題歌/挿入歌

「私は白鳥」に投稿された感想・評価

翼の折れた白鳥とおじさんの「純愛」ドキュメンタリーでした。

両者をずっと頑張れ~!!と応援したくなるような映画。邪魔をしないナレーションも良かったし、おじさんのちょっと抜けた感じも愛らしい

鑑賞後、心が洗われた
さすがチューリップテレビ制作作品です。
「はりぼて」に続いての傑作です。

群れから離れたオオハクチョウと
一見エキセントリックで変わり者と言われそうな
澤江さん・・・二つの「異」が描かれる
「変わらぬ日常」の物語です。
そこで描かれるのは生きていること、生き抜くことの
素晴らしさであり、感謝であり、継続するからこそ
生まれる奇跡の存在なのです。

「一生懸命に【今】を生きていこう」

なんてメッセージが聞こえた気がしました。

チューリップテレビのカメラはさしずめ
定点カメラのようです。
(上映後のトークで多大なる工夫と努力の
結果であったことがわかりましたが(笑))
付かず離れず、一定の距離感を持って
オオハクチョウと澤江さんを3年にわたり追います。
そこには妙な使命感があるわけでもありませんし、
面白い映像を捉えたいという下心すらないです。
見守るのみです。淡々と見守った結果の作品です。

その距離感はまさに澤江さんとオオハクチョウの
距離感に他ならないのですね。ですから手垢に
まみれた映像なんてない、事実しかないのです。
それだけで上質なドキュメンタリーです。
そして、そこに映されるのは「生き抜く」という
努力の結果がもたらす混じりっ気のない
出来事(奇跡)なんですよね。

前述しましたが、その奇跡って、生き抜いていたら
味わえることなのかもしれません。
生きていればいいことある。きっとある。
大事なものに心血と愛情を注ぎ、
毎日を真摯に過ごしていたら、きっと。

真摯な撮影スタッフとカメラの前に
「変わらぬ日常=奇跡(が生まれる)」が
訪れたのかもしれませんね。

そんな素敵な一本です。
是非是非、老若男女多くの方々に
見ていただきたいです。

傑作。
あさの

あさのの感想・評価

3.5
なんだろう、白鳥へ全身全霊を捧げる生き方に迷いはないのは十分わかるんだけど、違った生き方への憧れも僅かに垣間見えた。そこがなんだか辛かった。
kyoko

kyokoの感想・評価

-
こういうのって、眠れない夜にテレビつけたらなにやら白鳥とおじさんが映ってて、毎年富山に飛来する白鳥の個体を瞬時に見分けるおじさんとそれについていけてないスタッフとの会話にゲラゲラ笑いつつ、トラックの荷台に積まれた米袋の数に若干の狂気を滲ませるおじさんと白鳥あるいはおじさんと猫から目が離せなくなって最後まで観ちゃったよーみたいなやつだと思うの。ひとりぼっちの傷ついた白鳥に独り身の自分を投影しながら世話をつづけるおじさん、心の隙間が白鳥の形をしている自分は白鳥そのものなのだと言い切るおじさん、生きてるだけで丸儲けと言いつつ幸せそうな家族連れやカップルは見ないようにしてるとか言っちゃうおじさんに切なくなって、おじさんに幸あれ、白鳥と猫のガーちゃんの長寿とともに…そう願いながらようやく眠りにつく、これはそういう類いのもので、東京キー局の資本力で天海祐希にナレーションやらせたり、ひゅーいに主題歌を作らせるのはなんか違う。ていうか、エンディングで歌い上げるひゅーいの声がデカすぎて耳キーンってなったわ。

カメラが上手なおじさんで良かったね。
クレイジージャーニーをかつて有したあのTBSは東大全共闘といい、狂気を孕んだドキュメンタリーをドロップする傾向があるのか。兎に角NHKや民法他局ドキュメンタリーとは、抉る対象の変態さが異質である。 
 さて本作、ナレーションはあの天海祐希、主題歌は石崎ひゅーいと、メジャー大作と相違ない豪華な「側」を設定しているが、その中身は極寒の北陸で家庭もなく孤独に生きる還暦手前のまさに「オジサン」の日々を密着したもの。
 蓋を開けてみると、人生最後の拠り所を一方的に渡り鳥に求めコミュニケーションを図らんとする鬼気迫るオッサンのPOVホラーとも言うべきオッサンの日々が描かれる。 
「私の心のスキマは白鳥の形をしている」
「白鳥の気持ちで胸肉を鍛える筋トレをする」
「私は白鳥だ」
思い詰めた初老の行動力は一歩踏み外せば大事になりかねない異様さを孕んでいる!

そんなヒネた見方をしているのは私だけだと思うが、少なくとも冒頭数分で、オッサンの明るい、優しい人柄がギリヤバい匂いを発する瞬間が早速登場し、笑える事は事実だ。

 翼の折れた白鳥とそれに自己を投影する孤独なオッサンの交流。その言葉だけでは表せない人間のリアルがそこに。

 

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