ヴぇるさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ヴぇる

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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.2

個人的にアメコミやDCコミックMARVEL作品を毛嫌いしていたために、今作への腰は上がらなかったが、傑作ダークナイトを見るためには避けては通れぬと思い視聴。
結果は3作品全てを視聴しジョーカー、過去三
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ボックストロール(2014年製作の映画)

3.9

ライカの3作品目であり、相変わらず興行収入では絶好調で1億ドルを稼ぎ出した。(次作のKUBOで初めて1億ドルを割ることになる)加えて、アカデミーやアニメ関連の賞レースでは必ずノミネートされた。
何故か
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パッション(2012年製作の映画)

3.7

フランス・ドイツの共同作品であり、レイチェル・マクアダムスが悪役を務めている。

見事なまでに相手の心を破壊し精神的に来る状況を作りビッチを演出してくれた。
欧州映画の得意なダークな雰囲気を漂わせなが
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誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)

3.7

シックな雰囲気とスマートなシチュエーションを演出しそれを固める演技力抜群のキャストがいれば間違いなく最後まで楽しめる。

ただ120分という長さの割には地道な捜査が永遠と続いていくので、これは良さでも
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君への誓い(2012年製作の映画)

3.1

最初はセンスが合わないと感じていた。2人の出会いのシーンでのレイチェル・マクアダムスの黒髪ショートカット、ウェディングドレス、テイタムの似合わない帽子等は最悪で、美術や衣装は一体何を考えていたのか酷い>>続きを読む

パニック・フライト(2005年製作の映画)

3.2

導入は悪くない。正に2000年前後のアメリカという様な入り方で雰囲気は楽しめる。
低予算映画かと思えばそうでもなく2600万ドルを注ぎ込んでおり9500万ドルの大黒字にした作品だ。日本ではビデオスルー
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きみがぼくを見つけた日(2009年製作の映画)

3.2

レイチェル・マクアダムスが好きなので視聴したが、前半30分見た感想は彼女がいなかったら見ていなかっただろうと言う作品で、タイムリープ物はやはり好みではないな、という印象だ。
前半は驚く程抑揚はなく、タ
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.1

LAIKA製作の4作品目であり、2部門でオスカーにノミネートされている。興行収入ではLAIKA作品の中で唯一1億ドルに手が届かず(4作品は全て制作費が6000万ドル)7700万ドルでフィニッシュした。>>続きを読む

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.0

前半パートは後半への下準備や登場人物の説明に終始し、正直抑揚や盛り上がりは皆無で特に面白みはない。キューブリック要素があるのはナレーションぐらいだろうか?撮影法もセットや小物も特にこだわりを見られず、>>続きを読む

突撃(1957年製作の映画)

3.7

まず第1に感動したのが塹壕でのシーンだ。ここまでリアルなシーンは見た事がなくモノクロ故に本物の様に見える。カメラの動きも60年以上昔とは思えないほど洗練されており動きに不可思議なところは皆無だ。さすが>>続きを読む

バックドラフト(1991年製作の映画)

3.3

91年に製作されたとは思えないほどの炎のリアル感と素晴らしいCGそして緊張感今作はこれらとサスペンスが混ざり1粒で2度美味しい作品になっている。正直言って本物の炎とは区別はつかないほどだ。

正直兄弟
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.6

1度見たら忘れられない程強烈なインパクトを残してくれる最高の映画であり、何度も見たくなるギャング映画の筆頭候補だ。

OPはスタッフロールだけで背景に何の工夫も見られないが、あの音楽BGMだけで全ての
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.3

OPまでの導入は完璧で1級品の映像作品として賛辞を受けるべき作品だろう。

シックな雰囲気を維持しながら謎を解明してく、色んな映画や今敏監督の過去作での全てを究極まで研ぎ澄まして作り上げた彼の最高傑作
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ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

3.0

98年というアメリカの時代に加えNYの街並みは雰囲気はたっぷりで、今作は飾らない等身大のラブコメディとして暖かみのあるロマンス映画だ。

メグ・ライアンはあざといレベルで可愛さをアピールしてくるが、実
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.0

コメディ作品として女性に圧倒的人気を誇り、興行収入では制作費に対し約10倍の金額を稼ぎ出した映画だ。

内容としては本当にお決まりな設定の仕方で正直古臭さを感じた。所謂リッチな状況に1人の普通な女性が
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.1

73年に制作発表されたフランス産のカルト的人気なアニメである。

色彩は豊かで動きも悪くは無い。この時代によくあった使い回しも見られずアニメーションとしての評価は高い。

ストーリー自体も興味をそそる
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卒業白書(1983年製作の映画)

2.9

健全な学生生活を送ったことのある人間なら誰にでもある、親のいない時間を甘く使い、少しの過ちを犯す。
これはそれを究極までやり切ってしまった青年がバレずに全てを誤魔化すために金を稼ぐというストーリーだ。
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

3.7

「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」で成功を勝ち取っていたキューブリック作品の次に手がけた作品であり、彼の作品の中で唯一伝記を扱っている。

オスカーをいくつか獲得し興行収入も今では2倍近く
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(1963年製作の映画)

2.9

正直言ってしまえばヒッチコックの主題は万人の興味を引く(今回なら鳥)が人間模様はあまり上手く無いように感じる。
ハッキリ言えば鳥以外のシーンは本当にただの会話でしか構成されておらず、何故襲われたのか、
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スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)

3.3

人によってはグロいと言われる今作だが、制作陣の最大の配慮からそこまで酷いものでは無い様に思う。確かに、首を撥ねられるシーンは幾つもあるが、あえてリアリティの無いように映し出しており、作り物の様に簡単に>>続きを読む

ロリータ(1962年製作の映画)

3.4

不思議な魅力を持つロリータ、彼女をもっと見たい、画面の前に映し出してくれと願うこちらの思いは主人公がロリータと2人きりになりたい思惑と一致する。恐らくそれはキューブリックの手法であり、彼の掌で踊らされ>>続きを読む

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(1998年製作の映画)

3.0

所謂お決まりの、傍から見ればはおかしな無鉄砲な男だが、夢のために走り続け周りもそれに共鳴していく---という主人公の物語だ。

正直言って99年に作られたとは思えないほどプロットが若干古臭く感じる。
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君が生きた証(2014年製作の映画)

4.1

視聴後はまずまずの作品だと感じるが何故かその後も心の内に残り何度も何度も鑑賞してしまう不思議な作品だ。お陰でスコアが度々上がってしまう。
賞レースでは一切触れられることはなく、題材としては素晴らしい筈
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.1

87回アカデミー賞でバードマンと共に最多部門でノミネートされ賞の主役の1つだった作品だ。

セットや色彩をフルに使い見てテンポを楽しむことが出来る絵本の様な作品である。ただ、逆に考えると美術的なオスカ
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.1

雰囲気重視というか、その場に自らを投影し家族の様な温かみを楽しむ形の映画だ。

正直言って最初の10分はウンザリしていた。場面転換のカットは急でパッと次に変わってしまうシーンの連続だったからだ。
OP
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セブン(1995年製作の映画)

4.2

最初のたった3分でこの映画に惹き込まれてしまった。ダークでシックな雰囲気、綺麗な撮影、美しい影の付け方によって分かる照明の素晴らしさパーフェクトだ。

映画をいくつかのチャプターに分け構成し展開してい
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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

3.8

素晴らしい脚本とラストには衝撃が待っており、こういうチャレンジをする映画がこの世にもっと出て欲しいと強く願うばかりだ。

何よりも今作品のハイライトはラストのシーンだろう。完璧に騙されこのままストーリ
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シックス・センス(1999年製作の映画)

3.0

サスペンスミステリーという扱いなのだろうか?
謎らしい謎はなく、子供がSPIを使える様な印象を持っていたことが原因なだけで、この物語の何を解明したいのか、どう展開していくのかが全く見えず掴み所のない作
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

3.6

言わずと知れた恋愛映画であり、制作費を日本の収入だけででも補える程商業的にビックヒットをかました作品だ。

当時イーストウッド65歳、メリル・ストリープ46歳だ。当初は何故この年齢のキャスティングを?
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アポロ13(1995年製作の映画)

3.5

CGは所々古く見えるし、いくつかのセットも誤魔化しきれないほど偽物っぽい作りだが、これは96年という年代を考慮すれば致し方ないだろう。それに他の素晴らしいセットや小物と比べれば些細なレベルだろう。
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ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

2.8

オープニングからの1時間はやりたい放題でヤクまみれの人間との付き合い方に徐々に慣れていき楽しくなって来た頃にそのクレイジーさが若干弱くなった。ストーリーを進めるためだ。
しかもそれが中途半端に進行させ
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赤ずきん(2011年製作の映画)

2.7

「ミーンガールズ」でチャーミングな、おバカ役としてスクリーンデビューを果たし「マンマミーヤ」でブレイク、その後いくつかの映画に出演しキャリアを重ねて来たアマンダセイフリードの主演作だ。
彼女は非常に綺
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スティング(1973年製作の映画)

3.9

74年にアカデミー賞を席巻した、狡猾で、芸術的、巧みな脚本で我々を虜にしてやまない永遠に愛される傑作だ。

物語は5つのチャプターに別れているため中だるみや飽きさせることは一切なく、しかも簡潔だ。
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愛と追憶の日々(1983年製作の映画)

3.2

84年の作品賞でその他のオスカーもいくつか獲得している。
時代が流れた末に自分の年齢と変化についていけない母親と、ごく普通な娘が家族を持ち、ごく普通な家庭崩壊と不倫をしたりされながらの2人の人生を描い
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

4.2

8歳の子供だからこそ捉えることのできる子供時代の形容しがたい恐怖感や不安、苛立ちや理解し難い不思議な現実。誰にでも一度は経験があるはすだ。そして、これを子供の目線から映し出す事に成功している。
誰にで
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オリバー!(1968年製作の映画)

3.2

1969年のオスカーを獲得した作品だが、この年は対抗馬が特にないためイギリス映画である今作が獲得出来たと評されている。それでもミュージカル映画の古典作品としては学ぶ所はまだまだ多い名作だ。

実際19
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