かつてスクリーンで観た際には、ほとんど苦痛のようにしか感じられなかったいっぽうで、まるで手にとれるような時間の粒子が痛切な印象を残しており、10年以上経ってから再鑑賞して、描かれたすべてのシーンの1…
>>続きを読むまるで長編小説をじっくりと読み終えた時と同じような感覚だった。
彼女達のそれぞれの心の叫び声が聞こえた気がする。
人の気持ちが、手に取るように受け取る事ができる映画に久しぶりに出会えた。
何かを…
昨日アラン・レネの「ジュ・テーム、ジュ・テーム」を見て、ヴァージニア・ウルフを連想してしまったものだから今日はこちらを。もちろんこれはアラン・レネのように、そして「ダロウェイ夫人」のようにぶっ飛んで…
>>続きを読む自分の誕生日にあんなバースデー・ケーキを作ってもらってうれしいと思うであろうか:恐らくはチョコレートがたっぷり入った黒に近い焦げ茶色のケーキ、それに、飾りとして円形のケーキの縁取りにホイップ・クリ…
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重いテーマだけど、3つの物語をリンクさせながらテンポよく切り替わって、カット割りも工夫してたから見やすかった。
どんな風に結末を迎えるんだろう?って気になって、気づいたら真剣に見入ってた!
周り…
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【流れる時間と意識を断つ死】
昔初めて観た時に感じた、何とも言えない息苦しさが鮮明な記憶として残っていて再鑑賞。ようやく言葉として表現できる気がします。
絶え間なく流れる時間を意識させつつ、自由と…
ヴァージニア、ローラ、クラリッサがメインとされているけれど、個人的にはヴァージニア、ローラ、リチャードの3人の人物が印象的だったし共通の繊細さがある気がした。
クラリッサは3人とはちょっと違う。
…
もうこれは本当に!!全てが繋がった時に鳥肌が立ちました。推理物でもないのになぜこの3人の女性が出てくるのかというのが本当に必然的で。
ヴァージニアウルフが死を選ぶシーン。彼女はずっと女性を愛した作家…
『虎に翼』とも共鳴するように感じる作品。また鑑賞したい。今観ることができて、本当によかった。
(1) 幼少期にしても、病を患ったあとにしても、リチャードの演技の迫力に圧倒される。
(2) ローラ…