長谷川一夫映画出演300本(!)記念作品。市川崑監督の後の横溝正史シリーズを彷彿とさせる映像の遊びが多々見られ、構成も上手かった。
当時55歳の長谷川一夫が演ずる女形がモテモテというのは自然ではない…
黒一色の舞台装置にぼうと人間が浮び上がる、幽霊じみたライティング表現が、シュールで最高。緩急のある美しい映像に、やたらグルーヴ感のある長台詞が絡む。が、説明臭くなく小粋な落語のよう。市川崑は音のセン…
>>続きを読むこれまで観た監督作では、1~2を争うくらい好き。
現代劇だと気障な作風が鼻につくこともあるが、本作は全ての場面がイキイキとしたネオ時代劇で、音楽もジャズ。
役者の距離を十二分に離したうえで収めたロン…
1963年製作公開。オールスター映画作品。脚本和田夏十。市川崑監督。
復讐ものだが面白くもなんともない。というより、本作は同じ長谷川一夫主演のリメイクもので、前作は1935年という事なので長谷川一…
哀しき仇討ち劇。
テンポがいい。映像がカッコイイ。豪華絢爛!一人二役の長谷川一夫、麗しの若尾文子、粋な女賊の山本富士子、チョイ役でも美しい市川雷蔵、そしてチョイ役でも勝新の存在感ったら。
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映像表現のスタイルの自由さ。もっともっと自由にやっていいんだよなーと市川崑の映画を見ていると勇気づけられる。
朝焼けに人を担ぐロングショット。時代劇でああいう画は見たことない。内容はあんまり入って…
長谷川一夫を始めとした名優たちの熱演や、最も切れ味があるとも言えるくらい奇抜で見事な映像表現、劇中劇を上手く用いた構成等が素晴らしい市川崑の最高傑作の一つ。
この作品も59年版ビルマの竪琴や東京オ…