皇帝円舞曲の作品情報・感想・評価

「皇帝円舞曲」に投稿された感想・評価

lemmon

lemmonの感想・評価

3.5
喧嘩する女性に突然キスをする男。かっ〜!今なら犯罪ですよ、先生!(笑)


飼い犬を織り交ぜたエピソードは最高に可愛く、堅物でプライドの高い貴族の女ヒロインに、人生流れに流れて束縛されず生きてきた男が出会えば、何かしらの化学反応が起こるもんです。

フォンティーンは相変わらず、見ようによっちゃブス、見ようによっちゃ美人で、やはり惹きつけるものがある。おかしな髪型もなんのその、作り込んだ鼻高々な傲慢な女をこれでもかと演じきってます。

この作品ワイルダー監督作品でも異質です。彼の師匠のルビッチのオペレッタを見習ったとか。そのためか他の作品で彼の持ち味である、グイグイ進む独特のテンポは影を潜めています。

でも、それもまた、彼の作品のファンとしては作風が珍しいため楽しい。

タイトルほど硬くありません。気楽に観れます🎶
★ 湖を泳ぎ切るほどに、あなたに逢いたい…

ビリー・ワイルダー風ミュージカル。
…なのですが、ぶっちゃけた話。その演出が成功しているとは思えませんでした。歌って踊るだけでミュージカルが成り立つわけではなく。それを効果的に見せる手腕が必要だと思うのです。

そもそも、監督さんの持ち味は脚本。
軽妙だけど沁みていく…そんな筆致が活きるコメディが主戦場なのです。ミュージカルの場合、音楽と物語を巧みに合わせる必要がありますからね。軽妙な筆致だけでは紡げない分野なのです。

だから、序盤は退屈でした。
20世紀初頭のウィーンを舞台に、アメリカから来たセールスマンと貴族の未亡人が恋に堕ちる…という展開はもっさりとしていて瞼が下がるばかり。

でも、さすがは監督さんです。
ひとたび物語が動き出せば、主人公が画面を横切るたびに口角は上がるし、その躍動感に思わず前のめりになっていくのです。

あ。でも、間違えないでほしいのは。
本作の主人公は…人間ではありません。

そう。主人公は彼らが飼っている“イヌ”。
ワンコたちが繰り広げる恋模様にドキドキハラハラするのが面白いのです。しかも、驚くほどに素晴らしい演技。喧嘩したり寄り添ったり。監督さんはどのように演技指導したのだろう?なんて思うほどに絶妙なのです。

また、終盤には可愛らしい××まで登場。
いやぁ、あれは反則ですよ。圧倒的にネコ派である僕も転身を考えてしまうほどにプリティ。もうね。にゅるん、としているのです。ぷりん、としているのです。うはは。イヌもいいなあ。

まあ、そんなわけで。
身分の差を超えて盛り上がる恋の物語。
貴族と平民…はたして二匹は見事に結ばれることが出来るのか。ビリー・ワイルダー監督らしい軽妙な台詞回しやニヤリとする描写は健在ですからね。知名度は低いですが、なかなか面白い作品です。

最後に余談として。
ヒロインの飼い主の髪型が“リーゼント”だったのが最後まで気になりました。ウィーンでは普通の髪型だったのでしょうか…?
ビング・クロスビーが蓄音機を担いで音楽の都を旅するセールスマン役。TVでしか観てなかったが、ようやくスクリーンで観れたが、色がよくなかった。
「奥様、お手をどうぞ」「皇帝円舞曲」などビクター・ヤングの音楽はよかったが、以前観たときはもう少し面白かった気がした。この作品のジョーン・フォンテインはバーグマンのように綺麗。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

2.5
2010/3/30鑑賞(鑑賞メーターより転載)
当時黎明期だったカラーにもそれほど拘りなく、そして雰囲気よりも脚本の面白さを何より重視するいつものビリー・ワイルダーの作風からすると、違和感を覚えるほどのカラフルな映像そして音楽が続く。中でも主演ビング・クロスビーの甘く美しい歌声、惚れ惚れするくらい良い。後世忘れないほどパンチの効いた面白さはなくまあワイルダー作品としては無難な部類だとは思うが、蓄音機などの小物、そして人間と同じくらいにいい感じの演技を繰り広げていた犬たち(可愛い...)など、相変わらず周辺物の使い方も巧い。
メル

メルの感想・評価

3.7
ビリー・ワイルダーの初期監督作品。
彼が師匠と仰ぐエルンスト・ルビッチの下で仕事をしていた頃の仲間チャールズ・ブランケットも脚本に参加。

20世紀初頭のオーストリア=ハンガリー帝国(今のオーストリア)、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の時代。

実はビリー・ワイルダーは1906年オーストリア=ハンガリー帝国の生まれで、正にフランツ・ヨーゼフ1世が皇帝だったその時代に生を受けていた。
自分の生まれた故郷とその時代に思いを馳せて製作したのかも知れない。
フランツ・ヨーゼフ1世は国民からとても愛された皇帝で、この作品の中でも思いやりのあるキャラクターで描かれている。

ビング・クロスビー扮するアメリカ人のスミスが、犬を連れて蓄音機のセールスにやって来た。そして宮廷貴族のジョアンナの愛犬とのトラブルから2人の恋に発展し…という軽いストーリー。

前半は愛犬たちがメインで心に響く所が少ないのだけど、皇帝が宮廷貴族として生きて来たジョアンナの幸せを考えて、スミスに身を引くように説得する辺りから面白くなる。

そして皇帝との約束通りスミスは蓄音機を買ってもらう代わりにジョアンナの前から姿を消してしまったのだ。

「自由と平等」が旗印の典型的アメリカ人スミスが「身分違い」をどう理解するか…。
皇室を持つ国と持たない国、両方の世界を知っているビリー・ワイルダーが描き出すという所が面白い。

作中で流れるオーストリア=ハンガリー帝国の国歌が、F1でシューマッハが優勝した時に流れるドイツの国歌と同じメロディーだった事に驚いた!
原曲は作曲家のハイドンが神聖ローマ帝国に捧げた「皇帝」の第2楽章の主題で、勿論オーストリア=ハンガリー帝国の方が先。(笑)
映画は歴史の授業よりずっと興味深い。
のん

のんの感想・評価

3.0

ウィーンを舞台に、アメリカ人セールスマンと貴族の令嬢が巻き起こすミュージカル・タッチの恋愛騒動。

ビリー・ワイルダー好きのフォロワーさんが「ワンワンラブコメ」って書いていたけれど、まさにそうかも(笑)
二人が飼っている犬同士のラブストーリーも同時進行です♪

さすがにアクロバティック過ぎるストーリー展開にちょっと怯みましたが、ホテルのスタッフが踊るシーンなどあって上手く誤魔化されました(^-^)
yayuyo

yayuyoの感想・評価

3.5
ビリー・ワイルダー監督作品の中ではかなりマイナー?Mark少なくてびっくり。

20世紀初頭、オーストリア皇帝フランツ・ヨゼフに蓄音機を売りつけるべく宮殿に乗り込んだアメリカ人セールスマンのスミスと、
オーストリアの伯爵令嬢ジョアンナ、そして彼らの犬達が織りなす
お気楽ワンワンラブコメディです。
とにかく犬達が可愛い。演技派ですよ♡
犬達の恋愛事情も見どころです。
むしろこっちがメインかも…笑

自由の国アメリカと、まだまだ階級社会のオーストリア
二つの国の対比も面白おかしく描いてます。
そういえばワイルダーはオーストリア出身ですよね。祖国への想いも込められている様な気がします。

ワイルダー作品の中では平凡な内容だと思うけど、
音楽が素晴らしいし、
チロルの雄大な風景も楽しめるのでオススメです!
rico

ricoの感想・評価

4.1
犬映画。
笑えるワイルダー。ミュージカルとしても抜群。襟が緑のコートとかもお洒落だし、ここぞで歌うクロスビーの甘い声も、きちんとロケしてたりする所も、みんなが弾きだすバイオリンも、あれやこれやが素敵。
箱の上に乗っただけで「ビクター犬みたい」っていったらホントにビクター犬ネタで吃驚。このワンコ達最高。
にへ

にへの感想・評価

3.7
ストーリーはシンプル。なんにも考えず楽しめる。前半全く引き込まれなかったもののラブストーリーとして話が動き出してからはバッチリ。ジョーン・フォンテインがとっても可愛い。
マダムM

マダムMの感想・評価

3.8
トイプードルが可愛いです。何度見ても楽しい!久しぶりに又見たいです!