全編を覆う紛い物ではない貧しさ、自己憐憫や社会批評ではなく「世間にはこの種の不幸が確かにあるのです」という生々しい実感を剥き出しで観客に放ってくるので慄く。
以下、魅力的な細部の芸のない羅列。
山…
「粘土のお面より かあちゃん」のスタッフが集結。原作は西村滋に代わったため、子供の視線ではなく、長男役の山田幸男がほとんど出ずっぱりで毒をまき散らす。家族を食い物にするバカ息子だが、実際にこういう奴…
>>続きを読む不良たちの生活の描写があまりに活き活きしており忘れそうになるが、本線は母もの。母を完全に正当化したお涙ものではなく、家族の不調和がシリアスに描かれる。
映像編集のテンポの良さ、個性的な場面転換もみど…
親ガチャとか、毒親とかいう言葉があるがまさにその真逆。
こういう息子は出所したら、また親のところに来て金の無心をするだろう。
戦後母ものが流行ったらしいから、こういう息子はたくさんいたのかもしれな…
母の職場に現れては荒らし脅してクビにさせ、金をせびるクズ息子
職を転々とするも嗅ぎつけて…ということを繰り返す素行の悪さに頭を悩まされる母と娘
すぐにキレる、すぐに手が出る、金は他人から奪うもの
ど…
オープニングは右上に小窓で夕食場面後の4分の3は黒味。
山田がこんなもん食えるか食器投げつけ外出。
これだけでも、少年の性格がわかります。
凄いですね。
エンディングは、鉄格子の中の山田が中央小窓で…