手術後の痛々しい傷痕、これだけがこの作品の唯一の真実だと思える程の、作家・井上光晴の虚構まみれの人生を掘り下げる原一男監督の執念。そして自らの死ですら人生の演出の一部として捉える井上光晴のしたたかに…
>>続きを読むまず疑問なのは原一男監督はなぜ井上光晴をドキュメンタリーの被写体に選んだかということだ。
井上の作品に感銘したから。いや、井上はそこまで文壇としては素晴らしいものではない。正直スノビズムが鼻に突く…
瀬戸内寂聴氏の訃報を受けて、というフォロイーさんのレビューから鑑賞。
この作品の存在は知っていたが、恥ずかしながら、井上光晴の作品は未読。昔、瀬戸内晴美名義の「花芯」は読んだかな。
秀でた才能を持…
瀬戸内寂聴さんの訃報に接して。
作家井上光晴の虚実ないまぜになった後半生を追った原一男監督のドキュメンタリー作品。瀬戸内寂聴との微妙な関係も貴重な証言として残されている。動く埴谷雄高、野間宏なども…
井上光晴・妻・瀬戸内寂聴の関係を、娘さんである井上荒野が書いた小説「あちらにいる鬼」を読み、フォローしている方の感想からこのドキュメンタリーがあることを知りました。
ようやく観られました。
件の小…
小説のリアリズムを追求するために自身の歴史を虚構で演出した人の話。巨匠としての小説家像が1992年には存在していたようにみえた。2021年現在どうだろうか?同時代人の中にそういう像を投影できる作家が…
>>続きを読むこの前見た想田和弘が物足りなかったんで、原一男の前から見たかったこちら見てみました。
いやー、よかったです。
井上ガールズ(瀬戸内寂聴含む)の情念がまた芳ばしい。
小説教室に通うような人達だから…
病だけは虚構を語らない。嘘を纏って生きる作家についてのドキュメンタリーは原一男の、そして映画作りについての自己言及でもある。そしてみんな書いているが、井上光晴の過去の女達が彼の魅力を語るシーン群がす…
>>続きを読む井上信者の、特に正晴ギャル達の頬を赤らめ恋心を吐露していく様相が何よりもグロテスクで…たぶんこれの最新版がキンコン西野だなと思いながら観た。井上にとって天職とも言える小説家と言う職業、中盤以降は完全…
>>続きを読む疾走プロダクション