以前から気になってた作品でした。
原一男のドキュメンタリー。この人が選ぶ人はキャラクターが濃い・濃すぎる人が多い。
作品的には、後半の意外な展開は、災い転じて福となるという感じにも捉えられると思う…
井上光晴の死後、彼の本当の経歴について知ったというのだからすごい。最初からそれを計算して密着していたのではないかと思うほど、各シーンがばっちりはまっている。
構成も、あそこで終わるというのが井上光晴…
様々な作品を生み出した小説家である井上光晴を、生前5年間に渡り追ったドキュメンタリー作品。
井上光晴という人物は知らなかったが、この作品には「人間、井上光晴」が凝縮されている。
前編は作家である…
ただし、要再見
井上の発癌からの死という構成の間に、井上の虚言癖を暴露する調査場面を入れることで、映画を安易な悲劇的カタルシスにはしない構成が良かった
モノクロームで演出された井上の虚言癖の再現に…
作家・井上光晴の晩年に密着したドキュメンタリー。肝臓の切除手術にまでカメラは立ち会うが、井上がいかに人たらし・女たらしであるかが伝わってくる、文学伝習所の生徒たちのインタビュー部分が内臓と同じくらい…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
井上光晴は講義の中で、人生の年譜において場面場面で切り取られたものだけを語り、それ以外の隠された部分に触れないのはフィクションであると語っていた。
この映画もそれと同様で、井上光晴の年譜もあえて語ら…
自宅で観ましたぁ。
この作品を観るまで、井上光晴という作家を知らなかった。
現実と虚構に生きている。
虚構を語り続けている事で、
いつしか虚構が、自分の中でも現実になっていく。
また、
このタ…
手術シーンで開腹された後に「事実」も開示されていく構成。その後手術での治療は断念されるが、この映画もまた「嘘つき」を糾弾する視点ではないことが見ていくうちにわかっていく。埴谷雄高の動画は初めて見たか…
>>続きを読む原一夫監督作
小説家、井上光晴の人生の最後に密着したドキュメンタリー。
前半は小説家、井上光晴の生活とガンの診断、治療を描いている。ここまではわりかし普通だなという印象。
この映画の見所は後半…
疾走プロダクション