所謂「丁寧な暮らし」系と一括りにされかねないが…あくまでファンタジー…酪農なんてそんな甘いもんじゃないと分かっていてもこの圧倒的な美しさと純真さの前では為す術がないし、過酷で荒んだ日常をなんとか生き…
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美しい自然と、静かな感情の交感が豊かな情景を見事に導く、控えめにも大傑作!
まずストーリー。
まずなんと言っても素晴らしいのは台詞の数と研ぎ澄まされ方。
説明過多をギリギリまで抑え、それ…
コット、はじまりの夏
大家族であり父親が問題ありのネグレクトの環境下にいるコット。
そのコットが弟の出産を間近に控える事もあって叔父叔母の下へ行く。夏休みのひとときを叔父叔母の下で共に生活していく…
「ままならないものだな」というのが
素直な感想。
ギャンブル好きのろくでなし親父のところは子沢山で
優しく穏やかで愛情深い夫婦のところには子供がいない。
子どもは育つ家を選べない。
コットの姉…
感情がひたひた波のように
思い出されるのは、クッキーを置いてくれたことや髪をブラッシングしてくれたことのようなささいなこと、けれどもそれが重なって、愛になっていた
4:3は子供の視点を描いている…
子だくさんの家に生まれ、親の愛情不足の家庭環境にいて、学校でも友達がいなくて、どこにも自分の居場所を感じられない日々を送っていたコットが、遠い親戚に預けられたひと夏を描く。
コットを預かった老夫婦…
冷たい家族のもと育った少女が親戚夫婦の家で変化していく『#コットはじまりの夏』試写。これは傑作!
誰を頼っていいかわからない不安は、相関図を語られない人間関係で共感させる。居場所のない世界の狭さは、…
9歳の寡黙な少女が味わう夏の煌めき。
騒々しい大家族から老夫妻の元へ送られ浸る無音の孤独と、地から滲み出すように少女を包み込む慈愛の深さ。
クレア・キーガン原作の丁寧な描写を漏れなく汲み取ろうと…
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