絵画のような美しい映像。登場人物はみんな多くを語らず、鑑賞する側が否応にもそれぞれの答えを導き出さなくてはならない。
子供にとって、生きる環境は世界そのもの。だから大人は、適切な環境を与えてあげな…
このレビューはネタバレを含みます
*相当程度のネタバレを含みます。ご注意下さい。
上映開始前、随分と狭い比率でスクリーンが設定されるなぁと思っていたのですが、観終わってとても納得しました。
本作…
1981年アイルランドの片田舎、
大家族の中で静かに暮らすコット
は学校にも家にも馴染めずにいた。
夏休み、母親の出産に際して親戚
夫婦キンセラ家のもとで、過ごす
ことになった彼女は、
優しく受…
《心の隙間を埋めてくれる1本》
コットの視点で切り取られる日常の風景は非常に美しく、温かいものだ。飾らない言葉や些細なできごとが、心に染み渡り、まるで日向ぼっこをしているかのように身体がぽかぽかと…
おっとりした9歳の少女コットが、母親の臨月をきっかけに親戚の老夫婦の許に預けられる。大家族の中で居場所が無くて、それが当たり前だと思って生きてきた彼女が、誰かから大切にされるという経験をすることで新…
>>続きを読む1980年代初頭のアイルランドを舞台に、9歳の少女が過ごす特別な夏休みを描いたヒューマンドラマ! 第72回ベルリン国際映画祭で子どもが主役の映画を対象にした国際ジェネレーション部門でグランプリを受賞…
>>続きを読む1980年代初頭のアイルランドを舞台に、9歳の少女が過ごす特別な夏休みを描く本作は、家族といても孤独だった少女が居場所を見つけて生き生きとしていくさまを、情感豊かに切り取っていく。
1981年のアイ…
なんとも美しく静かな映画。アイルランドの情景が眼福。
「子牛が牛乳を飲んで人間が粉ミルク飲めばいいのに」ホンマそれ。コットの純粋さがよく伝わってくるなんとも愛らしいセリフ。
ラストの走りながらの回想…
可愛らしいひと夏の冒険ドラマかと思いきや、良い意味で裏切られた。
不安定な親の元で暮らしていたコットが、夏休みの間、親戚夫婦の元に預けられる。
リトリートの様な美しく安心のある環境にコットも少しずつ…
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