絶妙な設定と絶妙な人間関係。
戦争の傷跡は、このような形でも犠牲者を作ってしまっていたのか。
商店がスーパーの繁栄で潰されつつある時代。結婚後半年で長男である夫が戦死。それから18年、嫁が一人で亡…
スーパーVS小売店、嫁VS小姑、旧世代VS新世代。時代が変わっても、悲しいかな人は変われない。
酒屋をスーパーにしようと相談する際、独りで家と店を背負ってきた嫁の礼子をまるっきり除け者にするのがつら…
9/2
記録
「浮雲」を20代に初めて観て、40代になった最近また観た。
2度ともあまりハマらず、成瀬巳喜男は自分には合わないのかもしれないと思っていた。
けど、この「乱れる」の方が自分には合った…
初成瀬巳喜男。
昭和の街並みや温泉街が魅力的だった。
ただ、あまりに自分と主人公のキャラが違いすぎて今ひとつ共感できず笑
主人公に共感できずとも小津安二郎作品は好きなのはなんでだろうと考えてみた…
これはなんというか、凄まじく映画だ……全く無駄がなく、隙がない。言葉が出ない……!小津になくて、成瀬にあるものがここに詰まっているような気がする。
駅のホームで電車から向こうからやってくるシーン、飛…
成瀬作品を多く手がけた松山善三のオリジナル脚本により、未亡人と義弟の許されない愛を描く名作メロドラマ。
亡き夫が遺した酒屋を女手ひとつで切り盛りする礼子。会社を辞め、仕事もせずに毎日ブラブラ遊び歩…
最後、ええええええええ……って声出してしまった(家の猫が驚いてた)。「終」じゃあないのよ。
戦争も夫の戦死も戦後の混乱も経験しひとりで店を再建し大きくした姉さんとぼんくら息子(加山雄三がぴったり)…
高峰峯子の作品ということでの鑑賞。
昭和のこの時代の映画はストーリーの楽しみとは別に時代を感じる街の様子や家具に惹かれる。いやーしっかり堪能できた作品だった
ストーリーはちょっとまさに乱れた。私が…