戦争未亡人、礼子役の高峰秀子と、彼女を慕う義弟、幸司役の加山雄三。
映画の始まりは、意外なシーンで、これが礼子が切り盛りする酒屋の置かれた状況を暗示する。観ているシーンの「引っかかり」が次のシーン…
祖父母が当時30歳位の時の映画。自分も30近くになって、祖父母が自分と同年代だった時の日々を想像した。
それから高峰秀子さんの美しさと演技に引き込まれた。『めし』以来だったけど、成瀬巳喜男の映画し…
成瀬監督が描く、市井の人々の恋愛模様。
スーパーマーケットが出来始めたことによる小売店の苦労という時事的要素を組み合わせながらも高峰秀子さんと加山雄三さんの小気味いい会話でストーリーが進んでいくし、…
戦後の日本、戦死した夫の世帯に残り仕事に家庭に奮闘する残された妻の生きる姿を描いた傑作。
今の時代に観てもとても面白い作品だと思いますし、特に後半の展開はさらに尻上がりに引き込まれていきました。
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「わからないでしょうね、きっと。あの頃のわたしたちが、どんな気持ちで毎日毎日生きてたか。そんなこと、歴史の本には書いてないものね」
若くして嫁ぎ、戦死した夫の実家に十数年間縛りつけられた未亡人、そ…
冒頭のスーパーの街頭宣伝や卵食い競争のグロテスクさの持続を期待すると肩透かしを食らうが、0~∞まで変化する男女の距離を軸にしたサスペンスとしては成瀬作品の中でも類のないレベルの完成度で、なんちゅうこ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
初めての成瀬作品。スーパーのセールを知らせる車が走るシーンから始まるなど、時代背景や周辺の様子を見せるのが上手い!今の時代にも置き換えることができるストーリーも理解しやすく、メロドラマって最高じゃな…
>>続きを読む18年間の犠牲。
礼子は先だった夫の酒屋で働き、義弟の幸司が遊び呆けているのも見守る日々を送っていたが…
身も心も乱れるメロドラマの傑作。お人好しの礼子と能天気な幸司の関係性が非常に興味深くて良…