午前十時の映画祭14で。
そういえば田中絹代の芝居を初めて見たなぁとか、小津映画でカメラがレール移動するのに初めて気がついたりなどなど色々発見はあったのだけれど
何より高峰秀子がカワイイ。
おきゃ…
画角と構図の決まり方が尋常ではない。ちょっと凄い。
真里子ちゃんかわいい。高峰秀子のコメディーリリーフに対して一部では批判的な向きがあるようだが、わたしはとても良いと思った。舌をぺろぺろと出すくせも…
自分のことをマリコと名前で呼んだりオレサマって言ってみたり、芝居がかった物言いで姉の恋路を応援しようとしたり、すぐ舌を出す高峰秀子が魅力的すぎた〜
そして対照的な田中絹代の全ての表情に感じる凄み
…
このレビューはネタバレを含みます
自分でも驚くほど、オープニングから映像に見入ってしまいました。
そのわけは、ひとつ目に、戦後間もないのですが、家具店、バーなどの設定があるため、とてもおしゃれ。モノクロならではの持つ魅力。風景の切…
価値観のズレから対立する姉と妹。
山村聰(あの眼帯は…?)の粗暴な振る舞いにはいいから働けと言いたくなる。対して上原謙は聖人過ぎて何か裏があるのかと勘繰ってしまった😅
笠智衆の前フリに応えて…
『我が我がの我(が)を棄てて、おかげおかげの「げ」で生きる』
自分のことは大切にしないといけないけれど、自分のことだけを大切にしない。
そんな気持ちにさせてくれる良作でした!
同時に戦後間もない頃に…
最高最高最高最高最高最高最高
最高の高峰秀子がここに…
高峰秀子がタバコの煙と共に立ち上がり、窓の前を往来しながら、こっそり読んだ姉の日記の内容、男女の馴れ初めを上原謙にチョケながら語る…この構図、…
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