山下敦弘作品としては食い足りない、演劇風味の異色作。
出演者は4名の女子高生と体育の女教師、そして野球部のマネージャー女子。概ねこの6人の女子で終始している。
現代に於ける女性の生きづらさを描きた…
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意味がなくキリがない砂掃除は結局やるっきゃないとの気合いが清々しかったけど苦しい彼女達のやり取りにずっと胸がえぐられるし髪に隠れた横顔が漫画の一コマのようで神懸かってたし水のないプールでこんなに現実…
>>続きを読む少ないシチュエーションと共通の時間軸のなかメンバーがinoutし入れ替わることで見えてくる人間の相性や本音。今作然りこういう会話劇を中心に輪郭がはっきりしてくる映画は、盛り上がりより現実味を重視した…
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重ね続けられるロングショットの数々、彼女たちの表情はしばらく経つまで判然としない。顔が見えないと言っていいほど。野球部に投げ返したボールがフェンスにあえなく引っかかる長回しのショットにぐっときた。こ…
>>続きを読む制服でプール掃除させられてるのが不自然だったが、女子高生=制服と印象づけたくて、やむを得ないのかなと思った。
自分は何者なのかと悩む思春期の瑞々しさ。
大丈夫、あと10年もすれば、自分は何者?どうあ…
砂だらけのプールは女という砂漠であり荒野。男子禁制の土俵。メイク、生理、恋バナ。男が踏み入れてはいけない女子寮。女だけの世界。
彼女たちは女という髷を結い、世界という敵から押し出されないように抗う…
©︎『水深ゼロメートルから』製作委員会