佐藤真監督、この作品は良かった。
少しぎこちない編成だけれど、彼の手つきのリアリティだろう。序盤は不在のサイードを追いかける、掴みどころない話かと思ったし、眠ったのだが、途中から、リアルを追いかけ…
初の佐藤真監督作品
いきなり遺作から観始めましたが、イスラエルとパレスチナの問題をこの頃から追及していた学者エドワード・サイードを追ったドキュメンタリーとしてかなり見応えのある作品でした。
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場所を転々としながら、思索においても住む地においても逡巡を続けた哲学者エドワード・サイードのルーツを辿りつつ、混沌とする状況下の中東で難民として住む地を追いやられながらも自らのルーツを確立する人々を…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
緊張感がほぐれるのは
笑顔
人柄
緊迫の撮影に現れた
出稼ぎの青年の純朴に
救われた
廃墟に住み
異国で働き生きる青年たちと
NYの恵まれた暮らしの
コントラスト
SONY の文字に
目…
佐藤真特集、1本目は『エドワード・サイード OUT OF PLACE』。パレスチナ人としてのサイード、佐藤真監督がカメラを兵士から隠してレバノンの別荘を撮りにいくところから始まるが、佐藤真監督がすご…
>>続きを読むまず、エドワードサイードという素晴らしい人がいたことを教えてもらえたことに感謝。
佐藤真がなぜこの人物の映画を撮ろうとしたのか、見終わってわかりました。
見る前はパレスチナ問題も何も知らなかったの…
サイードの墓の前に、パレスチナの歴史、記憶、文化を象徴するオリーブの樹が植えられている。それを固定ショットのなかに収めている。最後、パレスチナ/イスラエルの風景を背景にシューベルトが流されるが、これ…
>>続きを読むー わたしこそが最後の”ユダヤ系”知識人なのです(エドワード・サイード)
“Out of place” ー 期待以上の濃密さだった。サイード家の古い8ミリフィルムの美しさ。サイードの本質を音楽家と…
サイードの著書と共に彼の足跡を追うというもの。「オリエンタリズム」という言葉を世の中に広めた知識人、思想家は己を「どちらか」に置くことを嫌い、政治家にもならず生きる。彼は言論を信じていたのだろうけれ…
>>続きを読む©2005 シグロ