チャオ・タオの上着を頭上に掲げる防御的な身振りが2001年から06年(『青の稲妻』『長江哀歌』)まで継続しているが22年にはベストを裏返す身振りとして変奏。上着で防がれた奉節の雨も祝祭的に大同に降り…
>>続きを読む過去の映画を再解釈する実験的な映画なのだろうけど、撮りためた映像の切り貼りという印象も否めない。
それでも移動の手段の変化(最後は自分の足で力強く走る)や主人公チャオの台詞がなく表情で伝えてくるもの…
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2025年5月10日 アップリンク京都で鑑賞
ジャ・ジャンクー、圧倒というべきか。
2010年代以降のジャ・ジャンクーが得意とする自身の過去作の引用をこれでもかという形で現在の映像に差し込み、それ…
この作品をコロナ禍で思い付いたみたいだけど、ずっと昔から漠然としたイメージはあったのかもしれないな。
その当時の素材を組み合わせて作っているから、心に響くものがある。
今でも素材は撮り続けているみた…
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2001年〜2020年代の中国を舞台にしたドキュメンタリー要素が強いフィクション、ちょっと変わった映画、終わり方も面喰らう唐突さ。ジャ・ジャンクー監督らしい映像、らしいお馴染みの出演陣、らしい台詞の…
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長江のほとりの沈みゆく街の画はジャンクー監督の原風景なのだ。時代の激流に呑み込まれていく街。
巻頭の唄に興じる女性たちの画は、そのような中で変わらないものの象徴で、そしてずっと変わらずいて欲しいとい…
ジャジャンクーにしか実現できない作品。ミレニアム前半の四半世紀の貴重な資料になる。『長江哀歌』にも刻まれた三峡ダム前夜の姿。その時の撮られた素材が使われてることもあって、非常に生々しい時間の移ろいが…
>>続きを読む現代中国映画界を代表する監督と言ってよいだろう、ジャ・ジャンクーの新作は、過去作の撮影現場を中心に、2001/2006/2022年の3つの時代で撮り溜めていたフッテージを再構成することで、新たな劇映…
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