このレビューはネタバレを含みます
成瀬初のカラー作品。山の緑、田畑の土、トラクターの赤どれも美しい。脚本は橋本忍。淡島千景と木村功の不倫劇が一応は中心となるが、テーマは農家の因習による家族劇で、姑と家に縛られる嫁(淡島千景)、本家の…
>>続きを読むシネ・ヌーヴォで開催中の「生誕105年、没後5年、橋本忍映画祭2024」からもう一本。
カラーワイドスクリーン、農家が舞台、130分、橋本忍脚本。
成瀬巳喜男監督には珍しい組み合わせの作品。他の…
農家,新聞社聞き込み,新憲法,均分相続,二人乗り送り,食堂,カツレツ,海,旅館,畑仕事,本家,従兄弟映画館,祭り食い物.道端食い,ボールベアリング,花,列車,牛引き,本家息子従姉妹孕ませ,分家・本家…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
人物配置と時代背景の理解に苦しむ冒頭。やはり、ドラマチックな展開を得意とする橋本忍とそうでもない成瀬巳喜男を引き合わせるのは、間違いなのでは?と思ってしばらく観ていると、徐々に何が起こっているのかを…
>>続きを読む淡島千景特集で観に行ったが、その兄を演じた中村鴈治郎が素晴らしかった。因習にこだわり、昔の小作人に威張り散らすしかない田舎のオヤジが、時代の大きな流れに打ちのめされる様をよく演じている。中村の子ども…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
最初とりまく思想のあまりの堅さにたじろぎながらも、個人や人間の在り方のようなものが垣間見え始め、ほどかれていく気がしていたらみるみるうちにそれらをすべてひっくるめて、いま提示されているのは人間たちを…
>>続きを読む始まった瞬間いやいやいやキツいキツい!ってなる。社会の教科書か行政文書でしか見ないようなワードがセリフとしてガンガン迸る。潜在的なものも含め、財としての身体のあり方が戦後どのように変わったか。これだ…
>>続きを読む