失ったものの価値や有無は
それに触れた人にしかわからない
すがるものが目の前にあるならば
それで気持ちが掬われるなら
それにすがったっていいじゃないか。
誰にも、それを責めたり遠ざけたりすることは…
五十嵐耕平監督の巧妙な演出と物語構成が光る作品でした。特に、過去と現在が交差する手法は、物語の輪郭を鮮やかに浮かび上がらせています。佐野と宮田という幼馴染が、亡き妻・凪との思い出を巡る旅を通じて、失…
>>続きを読む『息を殺して』のあとに視聴。
画は終始、暑い夏に行くリゾート地の空気感、知ってる範囲の遠さだけどやっぱり旅行ってうれしくてそわそわするような感じをきれいに再現してて、なつかしさもあり、めっちゃ良かっ…
忘れ難い出来事ほど物体にその記憶を託すことが多い。たとえばレシート。初めて二人で出かけた日に寄ったコーヒーショップのそれ。財布の中で折り曲げられ、印字された日付が見えなくなったあとも捨てられなかった…
>>続きを読むずっと永遠にしあわせでいられる、叶わないからこそこんなにうれしい言葉なのか
熱海とカップヌードルの販促映画かと思うくらいふたつに心惹かれる自分がいておもしろかった フランス映画の夏みたいにさらさら…
たまたま見つけて見に行った。凪が初めて出てくるシーンの後ろ姿で号泣し、コンビニの駐車場で2人でカップラーメンを啜るシーンでもう一度号泣した。そのあとはどこで泣いたか覚えていない。もう一度会えたような…
>>続きを読む主人公の妻、凪の喪失を基点に、各々の大事な人を喪失したことへの向き合い方を描いた傑作だと思う。
うまく表せないが、自分だけではなく、この世界で暮らしている誰かも、亡き故人との思い出を大事に生きてる…
鮮やかな記憶として残る、ひと夏の想い出。
気の合う人とならどこで何を食べても美味しく感じるし、何気ない日常すら二人を繋ぐ物語になる。
この世はのすべては有限だけど、その存在や過ごした時間はきっと…
上半期ベスト級。誰もが大きなものの一部で、世界は人間のかかわり合いで回っていて……みたいなことを夢見させてくれる話が結局好き。
ものをなくすこと、捨てることを恐れる性質の人間にとっても救いのある物語…
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