暗黒街の女の作品情報・感想・評価

「暗黒街の女」に投稿された感想・評価

にく

にくの感想・評価

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N・レイ監督『暗黒街の女』(58)。1930年代のシカゴを舞台とする本作は、原題が“Party Girl”というだけあって、キャバレーのダンス・シーンに始まる。ギャング(L・J・コッブ)と顧問弁護士(R・テイラー)と踊り子(C・チャリシー)と。三者の間に生じる裁判/拳銃/愛憎劇。
ニコラスレイがこんなにショーを撮るのが上手かったとは!
列車が横切るアジトがとてもよい
ダンスシーンの滑らかなカッティングインアクションは映画芸術の粋だ。電車の通る部屋といい、鈴木清順みたいな歪さがとても素晴らしい。
堊

堊の感想・評価

3.6
シド・チャリシーがロバート・テイラーの治療元へ駆けつけたシーンで扉を映しておきながら「そこ」ではなく後ろからロバート・テイラーが現れ、さらに「待ってて」って言いつつゆっくりと歩いていく二重のフェイントがキマっていて美しい。『ビガーザンライフ』のリュミエールっぽい学校の入り口の扉を否が応でも思い出させる(『ビガーザンライフ』が二年前)。時計へのこだわりや演劇のような裁判に『暗黒への転落』のハンフリー・ボガートを思い出すも挿入されるミュージカル(とその色彩)にそこまでノレず。もうすでに『エヴァグレイズ』の時点で酒・薬による奇行で現場をパニックに陥らせていたはずのレイがかなり完璧に演出をこなしてることには感動してしまうがさすがに『大砂塵』『夜の人々』『ラスティメン』には及ばない。青山真治やヴェンダースがベストに挙げている真の傑作にして「最後」の作品である『バレン』を日本でみたいのう……
傑作ギャング映画。
シド・チェリシーのカラフルなダンスシーンも凄いが、足を洗いたがっている主役の弁護士と、リー・J・コッブ演じるギャングのボスの友情が崩れていく様子がスゲー面白い。唐突な暴力シーンも凄い。
コッブの暴力性はアンタッチャブルのデニーロに通じる。
シド チャリシーのダンスが官能的かつ魅力的。女優がキレイに映ってる作品はそれだけで魅力的。