原作は未読ですが、東京国際映画祭で三冠受賞の作品ということで、期待していました。
モノクロの映像なので時代はかなり昔なのかと思ったら、主人公、長塚京三さん演じる儀助がパソコンで原稿を書いたりメール…
パーフェクトデイズとボーはおそれているを混ぜたみたい
結構精神的にやられた
こっちの方がパーフェクトデイズじゃんと思いながら観てた。
「裏窓」が出てから急に覗いてる感が出てきた。主人公の日常を、…
筒井康隆先生の、60才を過ぎた頃書かれた小説『敵』の映画化
「老人文学の金字塔」と言われてるそうです
孤独、老い、リアル貯金減ってくる、収入が無くて税金が払えない人、死への不安、なんだか身に迫る…
一人暮らしでも
日々のルーティンをしっかりこなし
キチンとした食事を作り
つましく凛と生活している元大学教授
でも
老い、死、という敵に
だんだん抗えなくなってくる
身につまされるシビアな問題だ…
おっさんの妄想のような暮らしを描いてた『perfect days』に比べてこっちはあまりにも現実的で生々しさがあった。死を意識し始めた老年期の精神錯乱を描いた内容はベルイマンの『野いちご』に似ている…
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