ゴダール展と同タイミングにてアンスティチュセ・フランセ(日仏学院)で開催されたフランス映画入門ゴダール編の「ヒア&ゼア」の回へ参加。チケットは完売、満席。(日仏学院さんにはゴダール展の後援に入っても…
>>続きを読む8月のJLG③
“ここ”と“よそ”が、フランスとパレスチナであり、居間でテレビをみる家庭と瓦礫と化した紛争地であり、映像と音であり、〈私〉と他者であるといったことは、数多に説明がされている。
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このレビューはネタバレを含みます
い(イ)ろ(ロ)は(ハ)に(二)ほ(ホ)というふうに交互に並べ、その進行に同時性をもたせれば、その対照的な配置から醸し出されてくる内容はそれが独立してる場合のAまたはBだけとして持っている内容とは全…
>>続きを読む(その頭に「鈍重な」と付けるべきか「否定」と付けるべきかは別として、ともかく)弁証法の映画。極左の映画。しかし挫折の映画で、それゆえに問いの映画。
時代的な映画。改めて言うまでもないけれど「政治的に…
立体化された「ET」=接続詞の乱立から「ここ」「よそ」という対義語・対比の主題が前景化していく。男と女、空間と時間、家庭と戦場、海の向こうの「よそ」(パレスチナ戦線)で戦う人々と、それをテレビで「こ…
>>続きを読む後に続くモンタージュ手法の萌芽ってここからだな、等式的に画像・映像を連鎖させて、その隙間を我々に思考させようとしてくる感じ、『映画史〜』以降ちょっと着いてくのしんどいけどここまでならかなり面白く理解…
>>続きを読むすごく前に、授業のために鑑賞。
here/thereは決して断絶されたものではなく、ゆえに他国で起きている紛争などの重要な問題を他人事として片付けてはならない、というくらいのメッセージを読み取ること…
ゴダールが妻のアンヌ・マリー・ミエヴィルと共に完成させたメッセージ映画。
こことは平和で成熟した都市パリ、よそとは紛争下にあるパレスチナ。
政治的な問題提起をする際は、言葉で伝えるよりも現実を見…