正直、本当に粗雑な脚本でフィルムスタディーズが指摘したダグラス・サークのアイロニカルなテーマとはこういうことか、というのが一番理解できた作品だった。
お涙頂戴的なメロドラマ要素の闇鍋のような物語で、…
かなりおもろい。素晴らしい。
冒頭の運命にまず感動し、ボブを観客に受け入れさせる流れもすごい。悲劇からの悲劇からの悲劇。だからこその暗闇のシーンが光る。いままで切り返しをずっと見張っていたけど結構ア…
冒頭からクライマックスの勢いで映画は始まるが、もっとさらなる状況が待っているのです。長い長い時間をかけて行き着くところまで行くわけだが、それまでの過程に驚くし、純度が凄いとでも言えばいいのか…いやは…
>>続きを読むロック・ハドソンが転がり落ち、失明したジェーン・ワイマンが砂浜へと階段を降り、鉢が落ち、飛行機は降下する。二人の出会いはとことん落下によってもたらされる。
そして自分のせいで悲劇を生んできたハドソン…
ボブ速度を落として 正気とは思えない ウェインが倒れたの お父様の呼吸器で彼は助かったけど 詳しく聞こうとすると口籠るの 困った人に投資 無駄遣いよりいい 相続できる資産は一切ない 送りますよ そこ…
>>続きを読む脚本の倫理観などクライマックスのロック・ハドソンとオットー・クルーガーの窓を隔てた切り返し一つの前に吹き飛ぶし、画面の艶が最良のファスビンダーやシュミットのそれ。
まずフレームへの人物の出し入れ(…
サーク監督×ロック・ハドソンの名タッグによる最初のメロドラマ。原題は「Magnificent Obsession(壮大な執着)」。「愛と光」(1935)のリメイク。
大金持ちの道楽息子・ボブ(ロッ…