ポートワインの産地、世界遺産ドウロ渓谷(ポルトガル)を舞台にした現代版「ボヴァリー夫人」農園の末裔である医師のもとに嫁いだ貴族出の箱入り娘が、上流(の末裔)紳士たちと複数関係を結び、悟りを開いていく…
>>続きを読むベッドの笑いに呼応してカメラが揺れ、投げ捨てられた猫がぶつかるとまた揺れる。固定ショットで地面とリンクした本作のカメラにおいて、映像はカメラそのものによるもの、という点が欠かせなくなる。現実にいかに…
>>続きを読む2025年劇場鑑賞27本目
大戦前の話かと思ったら80'sやったのね…
淡々と朗読されるナレーションに芸術的な映像と音楽が重なりあう・・・
まさしく謳い文句通り「文芸映画」の最高峰やねっ!👍👍👍…
『裁かるゝジャンヌ』のファルコネッティみたいな、ときに惚けたようなその女の視線、その表情の向き。
しかし単なる?無垢な聖女とその女とが異なるのは、その女は恐らく自分が見られていることを知っていると…
追加場面で最も長い場面は、レオノール・シルヴェイラとルイス・リマ・バレトとの会話場面。シルヴェイラのオレンジの服と共鳴する暖炉の炎の色。また火を熾す際の暖炉のアップは、ジョアン・ペリの同性愛雌雄同体…
>>続きを読む映像美全振りな映画で、冗長なナレーションなど正直ストーリーはそれほど。
が!それを補って余りあるカットの美しさ。猫を撫でたりオレンジ農園を歩いたりするだけでも、ため息が出るような圧倒的美。素晴らしか…
エマの妖艶さに最も苦しめられているのは周りの男たちではなくエマ自身。生まれ備わってしまった妖艶さという業から逃げようとさらに泥沼にはまっていく醜ささえ、あのカメラ越しの青い瞳で観客を魅了してしまう。…
>>続きを読むどこを切り取っても絵画のように美しく、静謐な映像美に圧倒されました。
エマの孤独からくる満たされない欲望が、周囲の人々を振り回し、やがて彼女自身をも追い詰めていく過程が、どこか余裕のある、ゆったり…
© Madragoa Filmes, Gemini Films, Light Night