まるで絵画を観ているような映画だった。
美術館で絵画をじっと観るかのように、不思議と映像に釘付けになっていた。
全編ナレーションで進んでいくが、映像美という格式があるからこそ、安易な説明セリフに留…
とりあえず長いのは長いし演技やカメラなどいくつかのカットを除いて一見静謐なんだけど、すごい密度があることに気づかされる、物語的な意味での密度ではなく演出的な意味でああした密度で人生を描くとなると自然…
>>続きを読む美しかったー!エマに釘付けの200分間。
「自分でできることを男にやらせちゃいけない、自由に生きられなくなるからね」
たまたま古本屋さんで買った雑誌に載っていたゴダールとオリヴェイラの対談。ち…
全てのショットに圧倒される、めくるめく映画体験。自由を求めながら沈黙するエマ。社会からは表面的な美しさ、女性としての役割しか求められない。朗読のように上滑りするナレーション。誰もその孤独な心に到達す…
>>続きを読む汽車からの車窓ショットに抑揚を感じて、まるでオリヴェイラのための風景のようだと感じた。汽車に乗るシーンもないし、カルロスが働くシーンもないし、セックスもない。めんどくさい説明もナレーションで処理して…
>>続きを読むここ最近観た映画とあったことの総決算だった。オリヴェイラは人生で全てを経験しているのか?
会話がたまに芯を食わない感じがしても、ただこちらの人生経験が足りないだけな気がしてくる。
映画としても非常…
思えば、電車(移動)で始まり、その’’音’’で終わるのは、アブラハム渓谷という、広いようで窮屈な世界に終わった彼女を嘲笑するかのような、オリヴェイラの「癖」が滲み出ているのだなと。DVDのゴミ画質で…
>>続きを読む© Madragoa Filmes, Gemini Films, Light Night