まあまあ問題だらけの大人の世界の傍らで
子どものひと夏はあっという間に過ぎていく。
田舎に行った途端にホモソの結界で妹を締め出そうとするトントン。
もう少しティンティンを仲間に入れてあげてよ…その…
ほとんど説明セリフを排除して、映像と繋ぎで状況を観客に理解させていく、文句なしの映画たる映画。
それにしても、木に登る子供を下から、電車の音に振り返る冬冬をやや引き、田んぼを走り抜けて畦道で捕まる…
本当は退屈な『ぼくのなつやすみ』。
これは凄く上級者向け。
あの頃の台湾版『ルノワール』、を
さらに「田舎(おじいちゃんの家)の日常」の
強力プレスで平らにした感じ。
まぁ色々と「大…
日本でも徐々に失われつつある夏の原風景。
いつだって何気ない一夏が子どもを成長させる。
子どもたちはいつだって純粋で、大人たちはいつだって愚かだ。
自分勝手なのはいつも大人のほう。
でもそんな子…
哀愁漂うノスタルジックな描写の中で、ド派手な動きがないにも関わらず、自分の中で大きな感情のうねりの様なものが育まれて、それが次第に大きくなっていく様な感じがした。
尺で話すと100分にも満たない本作…
新宿武蔵野館。実はちゃんと観てない侯孝賢、良い時期に再映▼世界的な絶滅危惧種、徒党組んで遊ぶガキンチョの記録。だっさいシャツと半ズボンに共感性羞恥▼戦前の日本家屋は懐かしさの対象だが、「赤とんぼ」に…
>>続きを読むひと夏もののベスト
大きな変化はないけれど、ちょっと思い出に残る出来事がポツポツとあって、帰ってしまえばやはり何も無い、この匙加減が絶妙。
電車を上手く使って空気を変えている。
特に、妹が線路に…
ちょうどいい夏休みを過ごしていい。自覚できないほどの成長の期間。確実に何か変わったとは言えないくらい。
子供と大人の危険さが均等に配置されていて、どちらも身体性がしっかりカメラに捉えられてるから作為…
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