東京国際映画祭2025にて。
あまり把握せず、チケットを取っていたのだけど、観る直前に去年のTIFFで個人的に全くダメだった『ボーガンクロック』の監督ベン・リヴァースであることを知り、絶望からの鑑…
描かれる風景やその空気感が、確かに過去が存在していた(現にストーリーの中でも主人公の女の子ムーンが過去に行くというような表現がある)設定なのだが、わたしにはむしろすべてのものごとが始まる前の、終末な…
>>続きを読む2020年代現代における撮影俳優照明録音の向き合い方として非常に好感が持てる。冒頭に頭を怪我して血を流した少女がそれに構わず飄々と小難しい口上を同時録音で申し上げることや、小屋で少女3人が話す文語調…
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大人が姿を消した世界で少女が1人旅をする… というあらすじに惹かれたものの、描かれないことがあまりに多く撃沈。少女3人でラップバトル並みの勢いで長尺会話を繰り広げるところはめちゃめちゃ面白かったの…
東京国際映画祭ワールドフォーカス
子どもだけが存在する不思議な世界を、少女が旅するロードムービー…とのことだったが、子供達に哲学的な話や現代の社会問題を比喩的に語らせている様なスタイルは悪くないと思…
ドン・デリーロの『The Word for Snow』を原作に戴きつつもその自由な翻案として撮られたベン・リヴァース監督の新作『メアーズ・ネスト』は、冒頭、どうやら亀を回避するために事故を起こしてし…
>>続きを読む大人がいなくなった不思議な世界を旅する女の子のロードムービー。
劇的な出来事が起きるわけではなく、台詞も難解でわかってない部分もあるけど、荒廃したようでどこか美しい壮大な風景と、1つ1つの映像の雰…
【退廃的な世界を渡り歩く少女のモラトリアム期間】【東京国際映画祭】
■あらすじ
2024年の東京国際映画祭で『ボーガンクロック』が上映された、ベン・リヴァースの最新作。アメリカの小説家ドン・デリーロ…
哲学的に味付けをした『かいじゅうたちのいるところ』──第38回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門。わたくし、哲学的な議論をする映画には好き嫌いの明確な分水嶺がありまして、それはトートロジーばかり…
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