【2011年キネマ旬報ベストテン 第4位】
1960年代、言論の自由が提唱された次の年に撤回され、右派とされた者は強制収容所へ収監された。中国甘粛省の収容施設での日々をドキュメンタリックに映し出す。…
ある日突然「右派」と名指された人々が、ゴビ砂漠にある再教育収容所へ送られ、過酷な労働と食糧難で、餓死していった夾辺溝事件を描いています。中国国内では上映されていません。生存者の証言や著書『告別夾辺溝…
>>続きを読む夾辺溝事件は、長く中国本土でもタブーとされてきた歴史。
ワン・ビンはそれを、徹底して抑制された語り口で、記録のように、だが記録ではない方法で描き切った。
これは歴史の再現であり、
同時に、今を生きる…
人間がおかした罪として、はっきりと残しておかなければならない。
久しぶりに骨のある映画を見ました──新藤兼人(映画監督)
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結婚し、映画に夢中だった私の1960…
この映画を「演出」できてしまう王兵の才能の恐ろしさ。彼はやはりドキュメンタリー映画の監督である。索漠とした荒野と空の青い美しさが美学的な感動を呼び覚ますのではなく、ひたすら収容所の苦しい叫びを反芻さ…
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