黒の試走車(テストカー)に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

「黒の試走車(テストカー)」に投稿された感想・評価

SN

SNの感想・評価

4.2

男が仕事の為に恋人に体を売れって図式は他の増村作品でも繰り返されているものだけれど、その果てに男が見つけた答えが会社のあり方の欺瞞ってのは新境地だった。
なんて痛烈な社会批判なんだ。
ノワールミステ…

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lag

lagの感想・評価

4.2

新商品を巡る企業間戦争。軍人上がりとその部下が当たり前に居る。家庭を顧みない仕事の鬼が会社を売る。どうにか採算が取れるまで身を削る。気が短く疑り深い早く証拠が見たい。照明の点灯で真っ暗闇。たった一行…

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すごく面白かった記憶がある。産業スパイものというのが新鮮だった。その後原作も読んだ。高松英郎は猛烈サラリーマンが実によく似合う。
ozabon

ozabonの感想・評価

5.0
のっけから幌で覆われた試走車と不穏な音楽。太平洋戦争から地続きの高度経済成長。東京オリンピック前夜の1962年制作でこの暗さ。重くてエグくて画面も閉塞感みちみちで息苦しい傑作。
m

mの感想・評価

4.4

このレビューはネタバレを含みます

自動車メーカーを舞台にした産業スパイもので、スリリングな脚本と緊張感漂う演出が冴え渡る。悪の陳腐さについての報告だ。

叶順子が口紅で枕に"x=8"と殴り書く場面が、イカしてる。ついに恋人の身体を利…

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oVERSON

oVERSONの感想・評価

4.8
実に増村らしさに溢れた内容だけれど、娯楽性が前面に出ているバランスも良い。
2022-272
方眼

方眼の感想・評価

4.1
1962年大映。梶山季之原作、自動車開発の産業スパイ話。結構面白かった。田宮二郎はこういうクールな役がよく似合う。
Jimmy

Jimmyの感想・評価

4.5

この映画、「黒シリーズ」の第一作目だが、本作の予告編では「大映サラリーマン・スリラー第1作」となっている。
10作目まで続く人気シリーズとなった。

スポーツカーの発売を巡ってライバル会社同士がスパ…

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田宮二郎はストレートのピカレスクよりも、これぐらい右往左往に苦悩してるのが良い塩梅だと思う。
(そのまま暗黒面に堕ちていく映画も多いが)

社内に「関東軍」出身の人間が当たり前に存在する時代。
HappyMeal

HappyMealの感想・評価

4.1
口紅で枕に文字書くの最高、その後に指輪舐めるの最高

同じような題材の「巨人と玩具」ほどのヤバさはないけど堅実に面白い

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