黒の試走車(テストカー)に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『黒の試走車(テストカー)』に投稿された感想・評価

自動車業界の熾烈な情報合戦を描く増村保造の産業スパイもの。傑作『巨人と玩具』に続き、戦後派のドライな企業戦士を高松英郎が演じている。

役員クラス7名の中にどうやら内通者がいるようなのだが、そのうち…

>>続きを読む
Djin
4.3

黒のシリーズ渾身の初作品。
一級のサスペンススリラー!
しかしながら、つまるところは恐らくこれは反戦映画なんだろう。

IHIの前身、立川飛行機技術部門、後の日産勢力と中島飛行機を源流にもつスバルと…

>>続きを読む

産業スパイものの傑作。スパイは内部にいた。追い詰められ、スパイ(船越)はビルから飛び降りる。そのビルでは、向かいのビルの会議を16ミリ撮影。口の動きで価格を読みとろうとしていた。黒シリーズの最高峰で…

>>続きを読む
4.9

叶順子観たさに鑑賞したが映画そのものもかなり素晴らしかった!
舞台は高度成長期の自動車メーカー。
当時のサラリーマンを取り巻く環境や背景が濃く描写されてて興味深い。色仕掛け、ワイロ、盗撮....あの…

>>続きを読む

 いやエグかったわぁ。
 産業スパイムービーとして90分手に汗握りっぱなしだったし、池井戸ドラマの枠でリメイクしたら絶対人気出ると思う。

/元関東軍の爺率いるライバル企業との一進一退の攻防も見応え…

>>続きを読む
SN
4.2

男が仕事の為に恋人に体を売れって図式は他の増村作品でも繰り返されているものだけれど、その果てに男が見つけた答えが会社のあり方の欺瞞ってのは新境地だった。
なんて痛烈な社会批判なんだ。
ノワールミステ…

>>続きを読む
lag
4.2

新商品を巡る企業間戦争。軍人上がりとその部下が当たり前に居る。家庭を顧みない仕事の鬼が会社を売る。どうにか採算が取れるまで身を削る。気が短く疑り深い早く証拠が見たい。照明の点灯で真っ暗闇。たった一行…

>>続きを読む
すごく面白かった記憶がある。産業スパイものというのが新鮮だった。その後原作も読んだ。高松英郎は猛烈サラリーマンが実によく似合う。
ozabon
5.0
のっけから幌で覆われた試走車と不穏な音楽。太平洋戦争から地続きの高度経済成長。東京オリンピック前夜の1962年制作でこの暗さ。重くてエグくて画面も閉塞感みちみちで息苦しい傑作。
m
4.4

このレビューはネタバレを含みます

自動車メーカーを舞台にした産業スパイもので、スリリングな脚本と緊張感漂う演出が冴え渡る。悪の陳腐さについての報告だ。

叶順子が口紅で枕に"x=8"と殴り書く場面が、イカしてる。ついに恋人の身体を利…

>>続きを読む

あなたにおすすめの記事