No_98
元は二人芝居の舞台用に書き下ろされた原作を映画化した今作。そのせいか登場人物は極めて少なく、映画でありながら舞台の鑑賞をしているような感覚に。広島の原爆という後世に残さなければならない…
2025/8/18 衛生劇場
8月戦争映画特集25
原爆の被害者が主人公。
映画というより舞台の演劇を見ているような感じなのは井上ひさしが原作だから納得できる。
美津江(宮沢りえ)は生き残ってし…
「仁義なき戦い」が広島弁だと思っていたが、こんなに優しい方言だったのか。優しくて繊細で原爆の上に降り注ぐ慈雨のように耳に届く。あまりにも切ない。二人芝居は奥行きが出にくく難しい。井上ひさしは天才だな…
>>続きを読むほぼ宮沢りえと原田芳雄のふたり芝居。
戦後3年、美津江(宮沢りえ)は、原爆で死んだ竹造(原田芳雄)(の霊)と暮らしていた。ある日竹造は、美津江に想いを寄せる木下を美津江が拒んでいることを知った。何…
原爆直下という生きているのが不自然な状況を生きた人の話。
宮沢りえ自体も宮沢りえが喋る広島弁も可愛すぎたし、原田芳雄の死んでいても生命力に溢れた父役も素晴らしかった。
竹造:人間のかなしい…
◎二人だけで描き尽す9万人超のヒロシマの慟哭
ヒロシマから78年後、ノーランは顔と名前を覚えきれないほどの大人数を登場させて原爆を産み出したオッペンハイマー一人の懊悩を描こうとした。
それより2…
この物語において、美津江の職業を[図書館司書]に設定し、“子どもたちへの物語の読み聞かせ”に関するエピソードを交えることで、本作は、原爆投下そのものの理不尽さだけでなく、原爆体験の伝承に関する問題も…
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戦後間もない時代にひとり生き残ったことを悔いて生きる孤独な娘に寄り添い、彼女の幸せを願い秘めた恋心をそっと後押しする父の幽霊とのひだまりのようなひととき。"ピカ"のあとの惨劇と後悔、その後の心ない…
「あん時の広島は死ぬるんが自然で、生き残るのが不自然なことやったんや」
生き残るというのは苦しい事だね
地獄だね
その命は生かされている
語り部になるために
語り継がれていくために
どうかど…
「父と暮せば」パートナーズ