ほぼ二人だけで進行していく……あの時、広島で何が起きたか……映像でなく二人の語りと絵。
原爆で生き残ってしまった(彼女の心情の言い方で言えば)娘の苦悩……。
父はもういないのだが父が娘のことを奮い立…
父と暮らしたお互いの想いが、温かくも苦しくて悲しい
父と娘、二人の広島弁での会話が小気味良いが、内容は原爆投下後の辛く悲しい話、相手のことを想い語られる言葉が切ない。
亡くなった父、竹造(原田芳…
井上ひさしは同年代の子達が広島・長崎で地獄を見た時に自分は夏祭りの練習をしていたということに強く負い目に感じ、原爆を題材にした作品をいくつか作られたそうです。
父と暮らせばの背景は途方もなく悲しい…
このレビューはネタバレを含みます
原爆直下という生きているのが不自然な状況を生きた人の話。
宮沢りえ自体も宮沢りえが喋る広島弁も雷のドンドロさん呼びも可愛すぎたし、原田芳雄の死んでいても生命力に溢れた父役も素晴らしかった。
…
◎二人だけで描き尽す9万人超のヒロシマの慟哭
ヒロシマから78年後、ノーランは顔と名前を覚えきれないほどの大人数を登場させて原爆を産み出したオッペンハイマー一人の懊悩を描こうとした。
それより2…
戦後間もない時代にひとり生き残ったことを悔いて生きる孤独な娘に寄り添い、彼女の幸せを願い秘めた恋心をそっと後押しする父の幽霊とのひだまりのようなひととき。"ピカ"のあとの惨劇と後悔、その後の心ない…
何と言っても宮沢りえの美しさとセリフ回し。これに尽きると言ってもいい作品 。そして、それを受け止める原田芳雄の包容力あふれる演技とセリフ回しも良かった。それにしても長回しの連続、 すごかった。セリフ…
>>続きを読む全く内容を知らずに、8月6日に見た。
これ程その日に相応しい映画はないだろう。巡り合わせというか何というか絶句!
原田芳雄と宮沢りえの会話だけ。
舞台は家のワンセットのみ。
それでいてこれ程被爆した…
女優としての宮沢りえのピークが記録されとります。すごい2人芝居。原田芳雄もすごい。役者なら一度は挑戦したい演劇ではないかと思う。内容の重さで見るのを避けてはいけない。演ずることで、伝えられることの大…
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