ミンリャン監督の映画三作品目として視聴。
相変わらずのシュールさ、説明とセリフの少なさがとても心地よい。
説明しなくても、こんなにセリフが少なくてもストーリーは入ってくる。
ギリギリまで削られたセリ…
終わりゆくものに寄り添う、静かな祈り。
この映画は、ほとんどセリフがない。
音の大半は、雨の音、椅子がきしむ音、足音、映写機の回る音。
にもかかわらず、その沈黙が驚くほど豊かで、観ているうちに、自分…
大きくて閑散とした映画館、そこにいる男たちはハッテン場として利用してる。映画を観るふりしながら少しずつ目当てに近づいては離れる。
スクリーンの裏側、映写室、トイレ、通路…閉館の日を迎えた映画館は暗く…
“不散” 2003
古い名画座の上映最終回、ほぼ無人の観客席を瞬かせる銀幕の薄青い光と闇。
劇中上映作『血斗竜門の宿』(1967)主演の老俳優に語らせる哀愁台詞へ込めた、蔡明亮の若き憂鬱を想う。…
『楽日』主演は映画館。現在は寂れてハッテン場と化した福和大戯院の閉館日を描く。もぎりの女、映写技師、出逢いを求める客、噂の幽霊、老人と子供が脇役として館内にドラマを与える。無人の客席を固定カメラ長回…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
過去の時空間の思い出の集合が映画館の中に吸着しているように思えて、それが心地よくてでもめちゃくちゃ寂しくて悲しいくて、尊い時間 という感じでした。観た後情緒が強く動いてしばらく言葉出力出来なかった.…
>>続きを読む©Lin Meng-Shan