樋口一葉の短編三作をオムニバスとして描いた美しい作品。水木洋子、井手俊郎の脚本を今井正が監督した名編。一葉の原作は、行替えが少なく、独特のリズムがあるが、その独特な世界を映像化した脚本、今井のリズム…
>>続きを読む1950年代の作品とは思えない完成度の高さとシネマトグラフィーの自然さが凄かった。特に2部でお金を盗むところの各登場人物の顔のカットとサントラがすごくナチュラルで良かった。
3部のオリキ?が街の中を…
樋口一葉の三つの短編のオムニバス。どれも情緒と悲哀に溢れた佳作。一葉の作品世界をより深く見事に映像化している。東京物語を抑えキネマ旬報ベストワンに選ばれているのも頷ける。
第一話 十三夜 丹阿…
この頃、日本映画が最高水準に達したのでは無いか?と推測するに値する「ひめゆりの塔」に続く絶好調今井正監督が、樋口一葉原作の短編3作を、文学座の名優達が鎬を削り迫真の舞台をオムニバス型式で再現した文芸…
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樋口一葉の短編小説3編からなるオムニバス形式。
『十三夜』、丹阿弥谷津子が綺麗。偶然再会した幼馴染。何か二人に進展があるのかと思いきや何もなく別れる。
『大つごもり』、女中役の久我美子。経緯があ…
某博物館の淡島千景特集で観たけど大当たりやった...
オムニバス形式の映画って短編の羅列じゃないのって思って敬遠しがちなんだけど、パルプ・フィクションと一緒で3篇のオムニバスと見せかけて一本筋の…
樋口一葉の短編小説からみっつの話をオムニバスで。
20分、40分、60分くらいの配分。台詞がよく、撮影もきれいで、それぞれ魅力にあふれているんだけど、個人的にニ話目の放蕩息子が最高だった。
「さくざ…
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凄!!!1953年に撮られたのか…。
明治時代の長屋暮らしの生活がすぐ近くに感じた。着物のやつれ方とか会話シーンの生っぽさが良い。「茶碗蒸しに指ィ入れるやつがあるかい」のやりとりとか、食器をかめで洗…
独立プロ名画保存会