日本で最初の女性映画監督ともいえる成瀬巳喜男について、感単にではあるけれども研究する機会があった。『めし』の誇張されない原節子演じる妻は、時代を反映した一人の女であり、観ていて寂しくなるほどリアルだ…
>>続きを読むこの「耐える妻」、若干モヤモヤするなぁ…と感じながら見ていると、それをスッキリ代弁してくれる義弟のセリフに、原節子とともにハッとさせられ、ラストは爽やかな喉越しに。小津に見た「家族が離れること」とは…
>>続きを読む「感情をベタつかせる」演技に辟易しながら観ていると、ラストに訪れる原節子の繊細な表情に撃ち抜かれます。想いはナレーションに任せて、画は実にささやか。
全編にクドい感情表現が続くので、最後の一瞬に写…
倦怠期をむかえたよくありそうな夫婦の話。監修は川端康成。
原節子(東宝出演初)、杉村春子が出てるせいか所々に小津調ぽく見える。
部屋の中をスタスタ歩き、ちょっと立ち止まる時に片足を少し上げ、笑い方が…
夫婦のあり方、1人の人間としてのあり方。
作中に描かれていたのは、こうあるべきだという夫婦像というよりも、こうあってほしいという理想像なのではないだろうか。
僕自身は古い考え方の持ち主なので(偏見か…