天草四郎時貞の作品情報・感想・評価

「天草四郎時貞」に投稿された感想・評価

領主の圧政と禁教令によるキリシタンの取り締まりに苦しむ天草四郎(大川橋蔵)らはその苦しみに耐えかね決起する機を伺い始めるが遂に抑えきれなくなり事が起こる

うーん、ダメですね
製作大川博、さらにはこの題材、モノクロ作品ってことで文芸作品的な感じでがんばってはみたんでしょう、お金もかかってそうだけどこれコケてるよね?

主演の大川橋蔵、こんな橋蔵は初めて見た、ノーメイク?普段の白塗り二枚目とのギャップが凄い、普段どんだけ厚化粧よ!ってくらい、それをさらけだした勇気と挑戦は讃えるけど特にプラスにはなってないのが悲しい
そもそもこれじゃ天草四郎がおっさんじゃん!少年じゃなかったんかいw あのパンチ?アフロ?みたいな変な髪型、太眉といい橋蔵ファン失望すること必至

そしてストーリーもつまらない、特に史実に忠実って感じでもなく、その都度こんな感じじゃなかったでしょ?的な思いに襲われる
劇中のセリフもボソボソで聞き取りづらい上画面が暗いので人物の判定もしづらいし、良かった点探すほうが難しい

あえて良かった点あげるならば出演者がそれなりに適役に配置されている
圧政者側の平幹二朗、佐藤慶、千秋実のハマり具合、虐げられる側で三國連太郎、その中間にいる大友柳太朗、浪人戸浦六宏、この辺りはそれらしい演技
ただ主演の橋蔵がダメなのと、丘さとみも出番少ない上必要性を感じない役ってのもあって周りが頑張っても、、、って感じ

東映としては、監督に大島渚を起用しての野心作?みたいな感じでチャレンジしてみたんだろうけど、慣れないことはするもんじゃないですね
まだカラー作品で白塗り二枚目の橋蔵が圧政者にチャンバラで立ち向かうも結末は悲劇、みたいな東映らしい天草四郎のほうが面白かったと思う
Marrison

Marrisonの感想・評価

4.3
ノンジャンル的に、佳作。
絵師vs抜刀娘、など、研ぎ澄まされた場面多し。
惜しいのは、白黒で暗くて見えづらいのと、音が籠もっていてセリフが聞き取りづらいことだけ。
スコセッシ監督の「沈黙─サイレンス─」にこの作品は僅差ながら勝ってる。勝因はたぶん次の三つ。
①「キリスト教的な神など最終的には存在しない。もしくは、その神は人間にとって不親切かつ不条理きわまりない」ことを前提に、徹頭徹尾「人間のいる、此岸」を見つめてみせた日本人(大島監督)は、「おお、神よ」の牢獄から出られない(出たくない)西洋人よりも、良質なリアリストたりうる。神でなく人が鑑賞するものが映画である以上、(ニヒリズムと紙一重の)熱いリアリズムが勝つ。ロマンティシズムは、命懸けの度が足りないうちは、何かに足を掬われやすい。
②ジョーカー対決、すなわち“転びキリシタン”同士の、格の違い。「沈黙」でキチジロー役の窪塚洋介さんの演技がいかに絶賛されたって、所詮彼は、この「天草四郎時貞」の絵師役の三國連太郎さんが肉づけてしまった完璧な原型を超えてない。
③拷問シーンを、逃げず、より酷く描写。

それにしても、重い映画。疲れた。エンドロールなしの最後の「終」の一文字が、おどろおどろしくて、私への駄目押し殴打だった。糸偏に冬。おごそかすぎる字。その後の最終合戦なんて必要ないぐらいに。
のん

のんの感想・評価

2.0

原城に立て籠ってからが、島原の乱における「信仰」の側面がピークだと思うので、それ以前のディスカッション映画で個人的には残念。
籠

籠の感想・評価

3.8
これと「神々と男たち」をセレクトしている日芸学生のセンスをほめておきます。殉教映画として見比べられるのだから。あの時代にクライマックスに相応しい場面を描いてないことを挑戦とは言うまいが海外評価でもあって違う展開になっていたら大島渚はどうなっていたのだろうか?

このレビューはネタバレを含みます

あ、感想書いてなかったけど『天草四郎時貞』(1962/大島渚)も結構良かった。失敗作扱いだし東映時代劇としては浮いてるから無理ないけど、長回しで捉えた隠れ家乃シーンは魅力的だし、意外と観念に逃げず娯楽要素も強い。わりとアクションいい。 https://pic.twitter.com/1C6W7lrYF4
ポスタービジュアルは橋蔵映画随一なのに、本編はディスカッション映画でつまらん。でも橋蔵以外の個々の役者は持ち味は出してる。

モノクロ 1962年3月21日公開
yaaa

yaaaの感想・評価

4.0
娯楽の東映時代劇と思えば、肩すかしくらう。
けれど大島渚作品ということでは裏切らない。
ぶっちゃけエンタメ低いということですわ。

このリーダー、戦略正しいのか?って話。
一揆が題材なだけあって、裏切り、密告、内部分裂が続く。
悪代官を蹴散らすという爽快感はもちろんない。
テルマエ・ロマエ風の三國連太郎をはじめ、主人公であるはずの大川橋蔵までもが「ジーザス!」って悩みまくる。
ある意味リアルでおもしろいといえばおもしろい。

安保闘争やスターで時代劇撮ってねと言われた監督の負け戦がそのままが内包されているためくらーーーい。

けれど、映像的にはお得意の長回しや、どしゃぶりの雨の中の戦、衝撃の農民の顔レール移動とかなかなかイイです。
焼けていく屋敷を前に延々芝居続けるなんて「乱」より前にやってたのね。といっても滅びの美学なんてものはないですぞ。

最後の決戦の前にどうなってんのよー!って糾弾大会がはじまるが、ある意味大島作品らしい要素でもあるが、つまんねえとも思われる危険要素。
さあ、勝敗はどうでたか!?

おまけ   大島組・戸浦六宏さんがアクティブです。