ミサに参列する者たちが一斉に祈りの言葉を口にする中でフランソワーズの横顔を見せる前に、まず彼女の声だけが集団から独立して聴こえてくるのが良い。大きめに録音/整音するのではなく、フレーム単位で少し声を…
>>続きを読むジャン=ルイ・トランティニャンがフランス人としては珍しい内向的な役どころで、友人の別れた妻であるフランソワーズ・ファビアンと成り行きで二人きりで一夜を共にすることになるのだが、思い切りが悪過ぎる上に…
>>続きを読むロメールの物語、大半が偶然から始まるのが彼の思想を表している気がするな…
パスカルの話しかり、どれだけ宗教哲学の教養を深めても超越的な意思には抗えないのです…
いつも通り物語の半分以上が会話劇で、…
モノクロの雪景色が物凄く美しい。モードと一緒に過ごす夜は「街の上で」にもう少し性的な匂いを足した感じか。フランソワーズの当惑した顔で全てを解らせる安心感。ここでも男がモノガミーに拘るのに対し、女は「…
>>続きを読む2023.1.23 1-13
偶然(運命)が男が語る物語上の外に存在する構成がおもしろい。会話の撮り方もおもしろい。「やりとり」、ではなくて「語り」を撮っている。ふたりが映るショットは少ない。「道…