ツォツィの作品情報・感想・評価

ツォツィ2005年製作の映画)

TSOTSI

製作国:

上映時間:95分

ジャンル:

3.5

「ツォツィ」に投稿された感想・評価

りさ

りさの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

よかったです!!!
アフリカ映画なので、もちろん出演者は見たことのない役者ばかり。
けれど、主演のプレスリー・チュエニヤハエの演技力!!
素晴らしかったです!!
言葉少ない役なのに、表情ですべてを表現している。
ちょっとした感情の違いでの表情。
なんか言葉よりも伝わるものがありました。

「そんな身体で、何故生きようとする?」
この言葉が胸に沁みました。
それはツォツィが自分自身に思ってることでもあり、自分はいつ死んでもどうでもいい存在って思っていたのでしょう。

下半身不随の男に対して。
蹴られて歩けなくなった犬に対して。
そして、自らの発砲で下半身不随にしてしまった赤ん坊の親に対して。

下半身不随の男が「どうして生きたいか?」との問いに
「太陽の光を浴びたいだけだ」 と答える。

ツォツィがずっとわからなかった生きることの意味。
気づかせてくれた言葉だと思う。

そして赤ちゃんの母親の、自分は一生歩けなくなってしまっても子供を守る、愛する強さ。

その人間の暖かさや強さに触れたとき、ツォツィも大切なことに気づいたんですね。

南アフリカといえば「世界一の格差社会」と呼ばれる国ですよね。
同じ目に映る町並みも右を見れば高級住宅街。
丘を隔てて左を見れば、食べるものもままならない暮らし。。。

現代における格差社会、黒人差別、
題材は重いがその中で『希望』を見出せる素晴らしい作品だと思います。
南アフリカの
現状、問題などを
赤ちゃんにより
ユーモラスに
描かれた。

💿
ごう

ごうの感想・評価

2.6
難しいことを考えさせられる映画だった。だが犯罪を正当化したような映画の作りになっていてあまりいい映画だとは思えなかった。
アカデミー外国語作品賞受賞作品。今回は南アフリカ(イギリスとの合作)の作品です。

ヨハネスブルクのスラム街で日々悪行を繰り返す少年ツォツィ。ある日、高級住宅街で女性を撃って車を奪い、そのまま逃走する。すると、後部座席には生まれて間もない赤ん坊が眠っていることに気づき...。

孤独な少年が赤ん坊との出会いを通じて、次第に人間らしい感情を取り戻していく非常にユニークな作品でした。
胸を打つ人間ドラマであると同時に、アパルトヘイト撤廃後もなお続くアフリカの闇も濃厚に描いた社会派ドラマとしても絶品。オープニングからショッキングな展開で、こういう出来事が日常茶飯事であるという悲しい現実を突きつけられました。

そもそも「ツォツィ」は南部ソト語で"不良"という意味。ラストまで彼の本名は明かされませんが、そんなツォツィが思いがけず出会った赤ん坊との時間を通じて少しずつ優しさに目覚めていきます。
決してこの少年のしてきた悪行は許せないけれど、フラッシュバックで語られる壮絶な彼の過去を見ると、痛ましい経験をしてきたのだなと...。彼自身が家族の愛を受けたことが無かったからこそ、初めて芽生えるこの感情に戸惑いつつも、近くに住む若い母親との出会いなども通して少年が成長を遂げていく過程が丁寧に描かれていました。

ラストのツォツィの表情、とにかく胸に迫る演出でした。絶望的なエンディングに一瞬思たけど、あの表情はむしろ明るい未来に繋がっているような...。とにかく多くを語らずとも大切なメッセージを教えてくれる秀逸な作品でした。
真夜中

真夜中の感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

人を傷付けたり殺すこともいとわない男が赤ん坊を生かし、あまつさえ育てようとする理由がわからない。赤ん坊の存在によってツォツィが変わってゆくのだが、赤ん坊そのものに対する愛情を示す場面がほとんどない(世話も近所のシングルマザーに任せてるし)のでクライマックスで家族に返すのをためらうのが唐突に感じる。もうすこしツォツィの心の変化を丁寧に描いたほうが良かったと思う。
muka

mukaの感想・評価

4.0
これは難しい題材かなと。

感情移入させる相手が犯罪者の作品はやっぱり難しい。

どうしても我が子を取られた側で考えてしまう。
幻のエンディングが…

本当はこれ作った人、このエンディングを本編にしたかったのでは…って思う程しっくりきてた。

辛い…
まち

まちの感想・評価

3.6
考えさせられる。教育を受けられないひとがいるという事実が悲しい。生まれたときから辛い人生が待ち受けているって可哀想すぎてでも何も出来ない。貧困がなくなれば良いのに。

主人公が赤ちゃんを拾ったことで親から育まれることのなかった感情を覚えていく様子がよいです。
No.967
量産型階級コンプものに終わらない奥深さは感じたけど、ささくれたガチ不良が赤ちゃん拾ったくらいで変わるもんなのか(しかも赤ちゃんそんな出てこない)という根本に疑問は残る。
CHまち

CHまちの感想・評価

3.5
《作品概要》
南アフリカのスラム街に住むツォツィは仲間とつるんで悪行の限りをつくし、日々の生活を送っていた。

そんなある日、高級住宅で車に乗っていた女性を銃で撃ち車を奪って逃走。しかし、車の中には産まれて間もない赤ん坊が同乗しており、彼は赤ん坊をスラム街の自宅まで連れ帰ることになるのだが…。

《感想》
親の愛情を知らずに生きてきたツォツィ。そんな彼が赤ん坊と触れ合う中で人間としての何かを少しづつ取り戻していくという物語。

幼い頃すぐに親元を離れ、スラム街に住むようになったので彼は教育というものも受けて来なかった。そんな彼は窃盗などをするのもまるで悪気が無いかのように淡々とこなす日々。

しかし、赤ん坊を育てる内に彼は変わっていきます。幼い頃に母親から与えられた愛情を少しづつ思い出していき、最終的には自分のしてきたことを改めていくようになる。

彼は犯罪者、その事実は変わらない。しかし彼の心は赤ん坊の出会いによって明らかに変化していった。その変化を上手く表現できていた映画だったと私は思いました。

※ちなみにDVDに幻のエンディングが収録されています。(解説もあります)こちらも興味があれば観てみるのも良いかと思います(^^)
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