このレビューはネタバレを含みます
ツォツィのしたことは許されることではない
主人公なのに良い事ひとつもしていない。
暴力振るうわ、簡単に射殺するわ。
赤ちゃんに授乳してくれた近所に住む若い子育て中の奥さんにお礼のお金を渡すってなって…
「拳銃を持つその手で、小さな命を拾った」
世界一危険なスラムといわれている南アフリカのヨハネスブルグで暮らすツォツィは仲間と共に窃盗やカージャックをして食い繋いでいた。彼の生きる意味は怒りと憎しみ…
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【 品位の探求 】
南アフリカ・スラム街での出来事。遺伝とかの過去からは逃げられないのか。衝撃の問題作である(換言すると素晴らしい映画)。
暴力、恐喝、殺人を生業にお金を得る危険な青年たち。仕…
命が軽いとか重いとか、環境によって変わってしまうと思う。
そんな環境下でも女性はやはり強くたくましかった。
赤ちゃんを昔の自分に重ねて、あの頃の自分と同じにならないよう、正しい方法でなかったとして…
こんなとこで終わるんだ!ってびっくりしたけど良い映画だった。人物描写が丁寧。荒涼とした南アフリカの風景のなかにも美しいもの(乳母の部屋など)が見られて良かった。
「サウルの息子」でも描かれたように…
窃盗に殺しは当たり前なツォツィとその仲間。
そんなツォツィが盗んだ車。ところがそこには赤ちゃんが置き去りに。
ここで単純にいい人になるという展開ではない。
感情が芽生え自分で育てようとする。
し…
過去メモ記録。
力強い。
赤ん坊は無垢だ。
世話が焼けるけど、大人になった自分にはまぶしいものがある。
生きる理由がわからなくなってきていた主人公のもとに訪れた赤ん坊の存在が彼を浄化してい…