ヒマラヤ杉に降る雪のネタバレレビュー・内容・結末

「ヒマラヤ杉に降る雪」に投稿されたネタバレ・内容・結末

第二次大戦から9年後のワシントン州にある島がこの映画の舞台。
アメリカ人の漁師の溺死体が発見され、日系のカズオ・ミヤモト(リック・ユーンさん)が逮捕され、裁判にかけられる。
新聞記者のイシュマエル(イーサン・ホークさん)は、子供の頃人目を忍んで愛していたカズオの妻ハツエ(工藤夕貴さん)のためにある事実を掴むが・・・

戦争が引き裂いた結ばれなかった二人の愛の記憶をシンクロさせながら、物語が進んで行きます。

ハツエの子供時代を演じている鈴木杏さんが、とても可愛くて素晴らしい演技をしています。
「優しい心をありがとう…」

ラストに工藤夕貴が言うこの言葉が、雪が舞う中で温かく響いていました。
フォロアーさんからのおススメで鑑賞、とても美しい作品でした。



日本からの移民たちが多く暮らしていた島で…
ヒマラヤ杉が生茂る森の中で
走り、遊び…
愛し合うようになる、
白人のイシュマルとのハツエの姿が、とても瑞々しくて美しかった。。鈴木杏ちゃん、この時12歳なんですね〜素朴でかわいかったなぁ〜


戦争が起こり、真珠湾攻撃があって…村人の日本人に対する目つきが変わってくる。
日本人の強制収容所があったこと、ここで初めて知りました。
今まで一緒だったスクールにバス乗る日本人生徒が居なくなって。
すっかり変わってしまった世界…
ふたりはきっとそう思ったでしょう。
コロナ禍の今も、そんな風に感じること、ありますが。


別れ別れになって大人になったふたり、工藤夕貴とイーサン・ホーク。
あー、当時
工藤夕貴のハリウッド挑戦、って話題になった映画でした。
英会話も猛特訓したとか…
流暢な英語で、耐え忍ぶ日本女性、すばらしい演技でした。
「ガタカ」の2年前のイーサンは、シュッとしてとてもカッコよかった〜♡
ハツエの夫にかけられた殺人容疑の裁判で再会したふたりでした。
検事が陪審員に向かって言います。
「アメリカ市民としての義務を果たしてください」
真珠湾攻撃した日本人だから犯人に違いない、と決めつえていた、
悲しい人種差別。。

対する老弁護士が言った
「人間の良心と品位において
陪審の務めを果たしてください」
必死の訴えでした。。


法廷で
証拠を集めて示したイーサンに、
傍聴していた日本人が皆深々礼をするシーンにはグッと迫るものがありました。


彼女と夫、子どもの
笑顔を見ながら
法廷を去るイーサン…
外は吹雪でした。
そして駆け寄った彼女が
「優しい心をありがとう」
と言って大きなハグ!
ラストも秀逸です。



全体的に、色味を極端に抑えた画像…
それもまた美しかったです。
複雑に、現実的に終わる私が好きなタイプの映画だけどヒロインの最後の行動が…
だから4.0以下…

2人の青春時代の映像が、綺麗な純愛のようででも一概にそうとはいえない切なさがあって、それはとても良かったと思う。