「人は見たいと思う現実しか見ない」とは、かのユリウス・カエサルの言葉とされる。
今作は記憶にまつわる映画、中でもその曖昧さ、実体のなさに迫り、体感することを実現した映画だ。ある男のごく個人的で狭い世…
「イースタン・プロミス」でメチャクチャ君悪い少年を描き切ったクローネンバーグ監督はこれを期に一回企画はおろか、借金の返金に作品作りをしなきゃなんない羽目になった一作。冒頭の鉄道シーンでリュミエール兄…
>>続きを読む回想シーンで少年が見てるはずのないシーンまで回想してるのに違和感があったけど、オチで納得。
結局彼はいつからおかしくなって、何が原因だったのか?よくわからない映画だった。
演出も地味だし、主人公も地…
かなり控え目なクローネンバーグ。『ヒストリー・オブ・バイオレンス』や『イースタン・プロミス』も含め、従来のボディーホラー的な特殊効果を絞っているのがこの時期の特徴なのだろうが、これは暴力描写も極度に…
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